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「応援する会」の柳田洋 実行委員長 | いよいよ近づいてきた北京五輪。この世紀の大イベントを現地に住む日本人の立場から、目一杯楽しみ、応援してしまおうという会が今年4月、結成されました。
この「北京五輪を応援する中国日本人会(以下、応援する会)」は中国在住の日本人で作る"日本人会"を母体とする組織。「会」が発行するメールマガジンには、現地在住ならではの生の五輪情報やイベント内容が掲載されることになっていて、今、北京の日本人の間でも話題となっています。(登録方法は下記参照)
この「応援する会」の趣旨について、実行委員長の柳田洋さんに話を伺いました。
ーーこの「応援する会」の目的は?
「まずは、このオリンピックという世界最大のイベントが行われる年に、この北京にいることができることを目一杯楽しみたいということです。自分の地元でオリンピックが開かれるということは、人生でそうはありません。(笑)2008年に北京にいてよかったと思ってもらえるような雰囲気作りができれば、というのが大きな目的の一つです。
もう一つは、大会のために北京にやってくる日本代表選手に活躍してもらうための環境整備や情報提供などを行います。私たちは北京の住民ですから、街の状況をよく分かっています。選手たちに安心して、世界最高の舞台で戦ってもらえるようサポートしていこうと考えています。」
ーーオリンピックまでの具体的な活動予定は?
「6月下旬に、北京五輪で日本を応援している小学校(北京市内の小学校は一校が一つの国を応援する取り組みをしている)を訪問する予定です。そして6月23日の"オリンピックデー"にも何らかのイベントができればと考えています。さらに大会直前の8月5日には、日本選手団をみんなで出迎えたいと思います。」
ーー大会期間中の活動計画は?
「地元の方も、今回は入場チケットを手に入れた方は非常に少ないようです。そんな皆さんのために、日本五輪委員会(JOC)が日系ホテル内に設置する"ジャパンハウス"でパブリックビューイングを実施する予定です。中継映像を北京にいる日本人みんなで見ながら、盛り上がっていければと思います。
また入場チケットが必要ないマラソンについては、沿道で選手たちを応援するという企画も考えています。選手たちが一番苦しいのが35キロ地点あたりだということですので、応援もそこで実施する予定です。」
ーー今回の活動を通じて、実現したいことは?
「我々の活動は、あくまでオリンピック全体を応援するものです。もちろん、大会期間中は、日本代表をみんなで応援しますが、同時に、中国の選手たちも力いっぱい応援します。そして、オリンピックを通じて、日本と中国の距離がまた一歩、近くなっていけばと思います。この世界最大のイベントを思いっきり楽しめるように、これからさまざまな活動を仕掛けていきたいと考えています。」
「応援する会」の活動の中で、"クライマックス"ともいえるのが、大会中の「応援イベント」でしょう。特に、市内の日系ホテル内に設けられる"ジャパンハウス"でのイベントは楽しみです。
"ジャパンハウス"とは、前回のアテネ五輪の際、初めて設けられた日本代表の拠点のひとつ(もう一つは選手村)で、今回は8月6日から24日までオープンされ、期間中、3万人が利用すると見込まれています。ここには、関係者や日本からの観戦客などへの開放スペースが設けられ、"パブリックビュー"が行われる予定。チケットがなかなか手に入りにくいのが現実ですが、例え会場に入れなくても、北京在住の日本人と一緒に、日本代表を応援に盛り上がるというのも楽しいのではないでしょうか。(朝倉浩之)
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