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シンクロ最終予選、五輪に向け勢い感じた中国ペア
   2008-04-21 15:43:34    cri

 五輪テスト大会「黄金週間」の週末・・・午前中の競歩、フェンシングに続いて、昼3時からは国家水泳センター(愛称:水立方)でシンクロナイズド・スイミングの五輪最終予選が行われました。

 18日は、デュエットの2日目、フリールーチンです。  

 1位のスペインを追いかける日本の原田・鈴木組ももちろん興味深いですが、私が見たいのは何と言っても、中国の蒋文文・蒋テイテイ組。前回のテクニカルルーチンで、タイムオーバーの減点1のため、日本についで3位となりましたが、井村雅代ヘッドコーチの教えを受けて、彼女らがどれだけ成長したか・・・そして中国が目標に掲げる『メダル獲得』にどれだけ近づいたか・・・また彼女らを見守る中国の観客の反応はどうなのか・・・興味は尽きることがありません。

 その蒋文文・蒋テイテイ組は7番目に登場しました。その瞬間、水立方全体がうなりを上げたような大歓声がプール全体に響きます。観客の後押しを受けて、二人は伸び伸びと演技をしました。

 得点はその演技は、今の彼女らそのままの勢いのあるものでした。その後に登場したスペインほどの繊細さはないし、動きにまだ荒さがあります。けれども、これまで練習を重ねてきたものを中国の観客の前で精一杯披露しようという思いにあふれる演技でした。得点は47.750。彼女達の今ある力からすれば、最大限の得点といってもいいでしょう。

 決して、私が周りの雰囲気に惑わされたというわけではありません。確かに、日本やスペインのほうが「うまい」と思いますが、蒋文文・蒋テイテイ組は持ち前の高さを生かして、ダイナミック、かつ勢いのある演技を披露したと思います。

 結局、思い通りの演技が出来なかった日本ペア(トータル96.001点)を抜き、前回のテクニカル・ルーチンと合わせて計96.083点で2位。強豪のロシア勢が不参加とはいえ、最高の形で、最終予選を終えることができました。

 二人は試合後、数多く集まった報道陣を前に「練習してきたことを発揮できた」と満足そうな表情で語りました。彼女らを指導する井村雅代ヘッドコーチも「まだうまくはないが、少しずつ成果が見えてきている。この大会をステップにさらに練習に励んでくれれば」と笑顔で振り返りました。彼女達はまだ世界で勝った経験を持ちません。けれども、その『マイナス』は会場を満員に埋める観客の大声援が補ってくれる・・・そんな五輪での風景が目に浮かんでくるような気がします。

 蒋姉妹のインタビュー一問一答

 試合後、二人は中国人記者団のインタビューに答えました。主な部分をピックアップして、やりとりをそのまま再現します。

 ー今日の演技を振り返ってどう?

 「いつもの力が出せたと思う。」

 ーテクニカルルーチンではタイムオーバーの減点があったが、それは意識したか?

 「その辺は日ごろから注意していたが、今日は特に気をつけた。」

 ー試合後、井村コーチは何か言った?

 「コーチは"とてもよかった"といってくれた。」

 ー今後の五輪に向けてしなければいけないことは?

 「世界との差をしっかりと感じること。帰ってからまた練習を重ねたい。」

 ー多くの観客がきてくれたが・・・

 「すごく興奮した。こんなに多くの人たち、みんなが私達の家族同然だから」

 ー自分達のテクニック面については?

 「以前に比べて、大分良くなったと思うが、まだまだ改善すべきところはたくさんある。オリンピック前に、もっと良くしていきたい」

 ーそれはどうやって向上させた?

 「専門のダンスの先生から、みっちりとレッスンを受けたことの効果だと思う。」

 ー体重を増やすことが課題と聞いたが、今はどうか?

 「多少増えたと思う。私たちには力強さが必要だと思う。」

 ー井村ヘッドコーチについては?

 「彼女はすごく厳しいが、親身になってくれる。」

 ー井村コーチは中国語を話せる?

 「たくさん話す」

 ー他に何か言われたことは?

 「オリンピックが終わった後、一緒に日本に行こうって言われた(笑)」

 ー井村さんは、あなたたちの故郷(四川省)に行ったことがある?

 「一度、来たことがある。コーチは辛いものがあまり好きではなかったようだけど」

 ーライバルは?

 「大切なのは自分。自分の出せる力をしっかり表現することが大事だと思う」

 ー今日は会場に家族は見にきている?

 「来てない。チケットが手に入らなかったから。でもオリンピックのときは是非、会場で見て欲しいと思う」

 (取材・執筆 朝倉浩之)

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