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海外観光客が語るチベット暴動
   2008-03-26 16:21:58    cri

 主要な中国語ニュースサイト、多維網(www.duoweinews.com)はこのほど、チベット暴動を目撃した海外観光客の口述を掲載した文章を載せました。文章の主な内容は以下のとおり:

 チベット暴動発生後、18日にチベット人やその支持者らが中国政府の弾圧を非難したことを受けて、イギリスやオーストラリア、カナダなど西側諸国のメディアは、チベット暴動を目撃した海外観光客の口述を発表しました。

 イギリスの日刊紙『デイリーテレグラフ』は18日『ラサの観光客が語る チベット族が漢民族を攻撃する真実』と題する文章を掲載しました。

 文章によると、これらの観光客は厳戒下のラサから抜け出し、ネパールの首都・カトマンズに入ったばかりだそうです。先週の金曜日(14日)、彼らは、怒りに燃えたチベット僧侶が漢民族を襲撃したのを目撃したということです。

 25歳のスイス観光客クラウド・バルシガーさんは「ラサの大昭寺に近い八廓街広場(BARKHOR SQUARE)では、チベット族の若者が漢民族に暴行を加えており、年寄りのチベット族はわいわい野次っていた。狼の鳴き声のような凶暴な声を上げている年寄りは、まるで暴徒にエールを送っているようだった。目の当たりにしたのは、漢民族が襲撃される光景ばかりだった。7、8人の漢民族が投石されたり殴られたりしていたのが印象に残っている」と語りました。

 また、同紙によると、19歳のカナダ観光客ジョン・ケンウッドさんが、ある漢民族の市民がチベット族の襲撃を受けて死亡したのを目撃したと言うことです。ケンウッドさんは「バイクに乗っていた市民が、大きな石をぶつけられ、バイクから転落したのを見た。投石者はそのまま去っていったが、その市民は立ち上がることが出来なかった」と述べました。

 現場を目撃した西洋からの観光客の証言について、亡命中のダライ・ラマのThubten Samphel報道官は、「この暴力犯罪事件は非常に悲惨なことだ」と非難し、「チベット人に平和的な形で戦おうと常に求めている」と強調しました。

 オーストラリア・ニュースのウェブサイトには、ラサで暴力犯罪事件が起きた翌日の3月15日に、中国の警察当局が現地を封鎖し、観光客たちをホテルに待機させたという内容が掲載されています。3月17日からは、観光客の外出が許可されるようになりましたが、チェックポイントではパスポートの提示が求められています。

 カナダのモントリオールから来た観光客のセルジュ・ラシャペル氏(Serge Lachapelle)は、「ラサの商店は全焼した。街中の店舗はすべて燃えてしまい、多くの建物が焼失した」と振り返りました。

 カナダのバンクーバーから来た40歳のアレックス・シンクレール氏(Alex Sinclair)は、事件が起きた時、郵便局の階段スペースに避難していましたが、周りからは銃声と爆発の音が聞こえていたそうです。彼は「これは自分が経験した最も苦しい瞬間だった」とし、「正直に言うと、死んでしまうのではないかと心配していた」と述べました。

 同じカナダから来た59歳のスーザン・ウェットモラ氏は、自分の経験を話すことを拒否しました。「こう言ってもいい。私は必死に経験したすべてに直面しようとしている。醜いところが多かった。本当に醜かった」と彼女は話しました。

 トロントの地方紙「Toronto Star」は、その記事の最後で、「数名のカナダ人観光客がラサで恐ろしい経験をしたが、チベットでは心地よいもてなしを受けたと口を揃えて話していた」と述べています。

 ウェットモアさんは、「悲しくて怖いことを目撃したほか、非常にびっくりしたこともある。だが、私たちはよく世話してもらった」と話しました。

 イギリスの「タイムズ」紙も、3月19日、「チベットの騒乱を目撃した観光客の驚愕と恐怖」という記事を掲載し、「これらの観光客の話から、この暴力事件の残酷さがありありと分かった。これは中国政府がチベットにもたらした平和と繁栄を破壊しただけでなく、ダライ・ラマが主張する非暴力抗争にも反している」としています。

 スイスからの25歳の観光客、バルシガーさんは、3月8日にラサに到着しました。バルシガーさんはチベットを離れインドに入った後、チベットで経験したことを語りました。バルシガーさんは、自転車に乗った漢民族のお年寄りがチベット人に殴られたことを目撃したとして、「彼らはまるで狼のように叫び、狂ったようだった。漢民族に関するものや人を攻撃するようになった」と話しました。

 41歳のトンプソンさんはニュージーランドからの観光客です。ラサで暴力活動が発生した当日、トンプソンさんはSaikangという旅館に宿をとったばかりでした。そのとき、トンプソンさんは、建物のガラスを割る暴徒たちを目撃したとしています。「危険だとは思わなかった。しかし、旅行団の一部の人は非常に恐怖を感じていた。石に当たって頭を怪我した観光客もいた」と話しました。

 

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