政治協商会議委員で著名な京劇芸術家でもある梅葆玖さんは「学校で京劇の授業を設けるのは、専門的な京劇教育を行うわけではない。中国の伝統文化を普及することが目的だ」と述べました。
2月2日、中国教育部は「小中学校での京劇試行教育」との政策を発表しました。これは義務教育の九年間において、京劇を音楽の授業に取り入れるというもので、まずは北京、天津、黒龍江、上海など10の省や市で試行されることになります。
梅さんは北京京劇院・梅蘭芳京劇団の団長として、「京劇を学習課程にする」ことについて、こう説明しました。
「京劇教育は伝統劇のみならず、民族衣服や装飾品などの伝統芸術を全て含んだものだ。その意図は、専門的な教育を行うことではなく、子供達を京劇ファンにすることでもない。あくまでも知識の普及であり、中国の伝統文化の普及である」
梅葆玖さんは、中国国家級無形文化遺産である京劇俳優、故梅蘭芳さんの息子で、現在は京劇の保護と振興に取り組んでいます。
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