中国の全国人民代表大会（全人代）は、各レベルの、様々なルートと形式を通じて外国議会及び国際的な議会組織との交流を展開し、計画的かつ重点的に、また対象的に交流活動を行ってきました。毎年、全人代常務委員会は外国議会の議長、副議長と重要な議員が率いる代表団の中国訪問を要請ししてますが、これら訪問活動の目的は双方議会の指導者による直接会談と実地訪問を通じて、重要問題と原則的立場に対する理解を深め、また自国の状況と立場を説明し、相互信頼と友情を深めるためることにあり、これは国家関係の強化のために積極的な役割を果たしてきました。また、全人代の各専門委員会は、それぞれの需要に応じて、国外の議会の専門委員会との交流を展開し、活動の経験を参考にしあい、活動状況を把握合いあっています。

　1979年の第5期全人代から、外国議会での対中国友好グループの設置に基づき、中国全人代も相次いでそれ相応の友好グループを設置しており、これまで20数年の活動を経て、すでにその数は70にも達しました。中国全人代は多国的な組織および地域国際議会組織の活動を積極的に参加しました。1984年、中国全人代は100余りの加盟国を持つ列国議会連盟に加盟し、更に1996年には国際議会連盟の会議を主催しています。中国全人代はまた、アジア太平洋議会フォーラム、アジア太平洋環境開発会議、アジア議員人口フォーラムなどの地域的な議会組織のメンバーとなりました。そして中国全人代常務委員会の弁公庁、法制活動委員会なども外国議会の関連機構との交流と協力を積極的に進めてきましたが、これは外国の立法活動の経験を参考にし、中国全人代の活動を改善させ、全人大関係者の視野を広めることに効果あるルートを提供したのです。

　国の全般的外交の重要な一構成部分として、中国全人代は自らの強みを生かし、議会外交を積極的に進め、外国議会と国際的な議会組織との交流を強化させることを通じて、相互の友好協力関係の発展に力をいれ、中国の改革開放と現代化建設に有利な国際環境を作り出し、世界平和を維持し、各国の共同発展のために寄与しています。

　中国の地方の人民代表大会もざまざまなルートと方式を通じて、外国の地方議会と関連組織との交流協力活動を行っているのです。