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テニスのフェドカップ"五輪仕様"で中国が快挙!!
   2008-02-05 16:49:56    cri

 女子テニスの国別対抗戦『フェドカップ』のグループ?の1回戦が2日、3日、世界各地で行われました。このうち、北京では、中国がフランスと対戦し、対戦成績3対2で、見事勝利。初のベスト4進出を果たしました。

 『フェドカップ』グループIは世界の強豪8カ国が集まり、世界最強を決めるトーナメントです。ここ数年、中国の女子テニスは、アテネ五輪ダブルスの優勝に始まり、全豪・全英オープンを制するなど、急速に成長しています。団体戦『フェドカップ』は、その国全体のテニスレベル全体が試される大会といえるでしょう。

 相手のフランスは、世界でも3本の指に入る強豪。今回は、3人の主力選手がケガなどの理由でメンバーに加わらず、ある意味、中国にとっては『金星』のチャンスとなりました。

 『フェドカップ』はシングルス4試合、ダブルス1試合で戦い、先に3勝したほうが勝ち。中国は、エースのリー・ナー、最近伸び盛りのポン・シュアイ、全英と全豪オープンを制したこともあるダブルスの名コンビ、チョン・ジエ、イエン・ツーの4人がエントリー。これは、中国における今時点の最強メンバーであり、恐らく、オリンピックもこの陣容で戦うことになります。いわば『五輪仕様』で臨んだ大会といえるでしょう。

 初日の2日は、中国のエース、リ・ナーがアリス・コルネと対戦。『緊張した』という立ち上がりのリ・ナーはミスが多くなかなか波に乗り切れませんでしたが、第1セットを6ー3で取ってからは、一気に波に乗り、結局、セットカウント2ー0(6ー3,6ー1)で勝利しました。

 続く第2試合は2番手のポン・シュアイ(中国)が登場。難敵のヴェルジニーラザノと対戦しました。ランキングがかなり上の選手で、今大会にエントリーしているフランス選手では一番力のある選手。第1セットを4?6で落としたポン・シュアイですが、その後は、粘り強く食らいつき、2セットを連取。結局、2ー1(4ー6、6ー3、6ー4)で逆転勝ちを果たし、初日は中国が2勝を上げました。

 あと1つ勝てば勝利・・・というところまできた中国ですが、さすがは強豪フランス。2日目は、そう簡単に勝たせてくれません。第1試合はリ・ナーが、第2試合はイェン・ツーがそれぞれシングルスで破れ、対戦成績は2対2で、タイとなります。

 そしてここで、会場中の大歓声を浴びながら、コートに登場したのは、中国のナンバーワンダブルスであるチョン・ジエ イェン・ツー組。かつて、全英・全豪オープンで世界の頂点に立った黄金コンビが、フランスのラザノ ドシー組と対戦です。

 この頃から、会場となった北京国際テニスセンターの雰囲気はクライマックスを迎えました。会場には、決して多くはありませんが、熱心なテニスファンがつめかけ、「頑張れ!中国」を連呼。一方、向かい側のスタンドには、フランスからやってきたブルーのシャツの応援団が陣取り、熱の入った応援を展開します。『国と国』がメンツをかけて戦う試合・・フランスとしては、いくら主力が抜けているとはいえ、『中国に負けるわけにはいかない』というのが正直な気持ちでしょう。一方の中国は、発展途上である中国テニスの集大成として、悲願のベスト4がもう目の前。この"フェドカップ4強"の重みは、テニスセンターに来ている全ての人たちが、ひしひしと感じていたはずです。

 最後のダブルスは、言葉はいらぬ熱戦でした。世界最強レベルのダブルス・・先ほど、シングルスで敗れたばかりのイエン・ツーでしたが、まるで水を得た魚のように、チョン・ジエとの見事なコンビネーションを見せ、『世界』ペアのすごさを見せ付けました。第1セットは7ー5で取った中国ペア。第2セットは、タイブレークまでもつれ込む大接戦となります。

 そして、ゲームカウント6ー5で迎えた最終ゲーム。マッチポイントの中国ペアが最後にウイニングショットを決め、ついに勝利。これで対戦成績3対2とし、念願のフェドカップベスト4進出を果たしました。

 中国は、今度は4月にスペインと対戦します。

 近年、強烈なスピードで成長を続ける中国テニス。ここ1年はやや調子を落としていたものの、この『金星』をきっかけに、またその成長に勢いがつくのではないでしょうか。

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