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ボランティアへの期待
   2008-01-22 15:37:11    cri

五輪で中国社会のボランティア意識の向上を期待

ーー五輪組織委ボランティア部・張巨明副部長ーー

 

 北京五輪の主役は選手だけではありません。大会を滞りなく進め、選手たちに気持ちよく競技に専念してもらうために大切な役割を果たすのが大会ボランティアです。

 <ボランティア応募概況>

 北京五輪のボランティアは以下の二種類に分かれています。

 【会場ボランティア】(応募枠10万人)
 競技場や関連施設で選手の誘導、試合の進行、観客への案内、報道陣のサポートなどをする

 【会場ボランティア】(応募枠40万人)
 市内に設置したボランティアステーションで、会場を訪れる人たちに道案内をする

 以上の二種類のボランティアはいずれも、"プレ五輪"ですでに活動を始めており、特に鮮やかな色のパラソルの下、笑顔で観光客の応対を行う「街角ボランティア」は今や北京の町にお馴染みの風景となっています。

 計画では合わせて50万人のボランティア(内、会場10万、街角5万)が必要ですが、北京五輪組織委員会によりますと、2006年8月に募集開始してから、2007年12月4日時点で、合計160万人が応募しました(内、会場76万人、街角83万人)。この中、76万人の「大会ボランティア」応募者のうち、北京だけで大学生を中心に47万人。各地方で25万人、香港、マカオ、台湾、華僑などが5万人、外国人が2万人です。一方、「街角ボランティア」の応募者は、全て北京の地元の人です。

 <組織委ボランティア部・張巨明副部長に聞く>

 北京五輪のボランティア募集について、北京五輪組織委員会のボランティア部の張巨明副部長に話を伺ってきました。

 Q 北京五輪で、ボランティアたちにどのような役割を発揮してほしいですか。

 A 情熱を持って奉仕をして、北京にいらっしゃる皆さんにいい印象を残してほしいです。また、奉仕するとともに、外国の皆さんと交流して、中国の文化、そして改革開放で遂げた成果を紹介してほしいです。交流を深め、友好を築いていってほしいと思います。

 Q 外国人のボランティアも募集していますが、彼らに求めるものは?

 A より効率よく大会を運営するために、私たちは外国人ボランティアも必要としています。例えば、大会前には、中国人ボランティアの外国語や外国のマナーなどの指導に携わってもらいます。そして大会期間中は、メディア向けの選手取材、記者会見の通訳などを担当していただきます。セーリング競技が行われる青島では、すでにアメリカ、日本、インドなど6ヶ国21人の外国人ボランティアがボランティアの強化研修に参加しています。

 Q 去年から行われ始めたプレ五輪「グッドラック北京」でも、ボランティアたちの活躍ぶりが見られました。テスト運営を通して、どのような成果や問題点がありましたか。

 A プレ五輪は、ボランティアを含めた各運営面のテストです。これまでのところ、当初の目標に達しているとは言えると思います。参加した1万3千人のボランティアは、各国の選手やコーチに高い評価を受けました。もちろん、テスト大会なので課題を発見することも大切です。まだまだ外国語でコミュニケーションをする能力が十分でない、大学生の社会経験が不足のため緊急対応の能力が劣るなどの問題点がありました。2008年には、16回のプレ五輪大会があり、今後、研修の強化で解決していきます。

 Q 五輪を通して、中国社会の「ボランティア意識」の向上も期待しているのでしょうか。

 A 中国人のボランティア意識が、まだ不足していることは事実です。でも、ここ数年で大きな変化をしていると思います。北京の若者達にも、農村や開発不十分な西部地区などに足を運んで、現場研修を行うボランティア活動などを展開しています。これにより、徐々にボランティア意識が高まりつつあると思います。特に、今年は、「皆が五輪に参与しよう」という掛け声のもと、大学生を中心として、市民全体で、ボランティアが奨励されています。12月5日には、『北京市ボランティア促進条例』が施行され、法律的にボランティア活動を制度化して、ボランティアの地位向上、そして意識を高めていってもらう取り組みをしています。

 Q 大会後、ボランティア参加者たちに何を期待していますか。

 A 五輪のボランティアは、オリンピック精神とボランティア精神の持ち主であってほしいと思います。大会が終わったら、今度は、北京あるいは中国全体のボランティア精神の促進者として、社会作りの中核になってほしいと思います。

 プレ五輪『グッドラック北京』の各大会を取材して回ると、ボランティアの人たちの頑張りが身近に感じられます。控え室の壁に張られている彼らのモットーは『笑顔』と『挨拶』。元気な笑顔で「ニーハオ」と声をかけられると、取材の疲れも吹き飛んでしまいます。"ボランティアは五輪の『名刺』"と言われますが、実際の本大会でも、ぜひスタジアムを笑顔で一杯にして、訪れた外国の人たちに中国の『新しい若者像』を見せてくれればと思います。

 なお、ボランティアへの海外からの応募は、ウェブページwww.ebeijing.gov.cn(中国語、英語、フランス語表示)をご参照ください。<「Olympic Volunteers Recruitment」をクリック後、所定事項を記入の上応募>

 条件:1.中国語でコミュニケーションがとれること

     2.1990年6月30日以前に生まれた満18才以上の者

     3.英語、フランス語が分かる人が優先される

 (取材:李軼豪、王小燕、姜平、記事:李軼豪)

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