河北省の南東部に「呉橋」という街があります。中国雑技の発祥地として知られるこの街には、「中国呉橋雑技団」の劇場のほか、中国の民間芸能やマジックショーを楽しむことができる施設があります。雑技団の舞台は、アクロバティックな空中技の連続。劇場外の小さなステージでも、さまざまなパフォーマンスが繰り広げられています。特に、何の変哲もない食器や台所用品を使った手品や、体を半分に折って細い筒に身をすべりこませる少女の演技には驚かされました。「呉橋」では、南北朝時代にはすでに雑技文化が興っており、元代に入るとその名が全国に知られるようになったとか。清代の皇帝も「呉橋雑技」をこよなく愛し、「呉橋」の芸人がたびたび宮廷に招かれていたようです。
雑技学校もあり、最近では、「呉橋」へ雑技を学びにやってくる外国人も増えているのだとか。これまでにアメリカや韓国、アフリカ諸国から100名近くが雑技留学しているそうです。
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