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中国の祝日事情について
   2007-11-22 15:59:07    cri

 私は毎日自転車で通勤していますが、このところ北京は本当に寒くなってきました。でも、まだ手袋を付けなくても我慢できる寒さです。今の寒さは僕の実家の一番寒い時とちょっと似ています。私の故郷は上海に近い無錫です。気温から見れば、無錫の冬は北京ほど寒くないですが、体感はなかなか寒いです。特に、部屋にいる場合です。北京の部屋は地域暖房が付いているから暖かいし、無錫は地域暖房がないのと、湿気が多いのも一つの原因かもしれません。

 たとえば、無錫では朝起きようとする時、口に近い布団の表面に吐く息の水滴が凝結してしまい、口か手が触るとすごく寒く感じてしまいます。だから、子供の頃、朝なかなか起きられませんでした。

 それでは、今週の話題に入りましょう。今週のキーワードは祝日です。

 中国の祝日といえば、メーデー、国慶節、旧正月の春節という三つの祝日が上げられます。これらの祝日を中心にした連休は中国で三つのゴールデンウィークと言われています。これから、三つのゴールデンウィークが二つになってしまうかもしれません。

 このほど、中国国家発展改革委員会はオフィシャルサイトに、祝日の調整草案に関するインターネットによるアンケートの結果を載せました。人民日報や新華社通信など主要メディアのホームページにも似た内容のアンケートが掲載されました。先週、これらのアンケート調査が一段落して、祝日の調整草案がだいたいできてきました。

 これから、祝日の日数は今の10日間から11日間に増やします。メーデーを中心とした3日間連休は1日に短縮される代わりに、清明節(先祖を祭る祝日)、端午の節句と中秋節が祝日になります。祝日としては1日増えるわけです。また、旧正月の連休の開始日も従来の一日から1日繰り上げて、大晦日からとなります。

 メーデーの連休の取り消しについて、賛成と反対の声が両方とも聞こえています。賛成側は、国を挙げて長い休暇を取ることで、交通渋滞や観光地の環境破壊などの悪影響を招いてしまったので、メーデーの連休を取り消すべきだと主張しています。反対側は、メーデーの連休がなくなると、その分、国慶節と春節の連休に帰省する人がいっそう増えて、交通渋滞などの社会問題をどんどん生み出してしまうと主張しています。

 一つの問題を解決できると同時に、またいくつかの新しい問題を作ってしまうかもしれません。1999年から、中国では連休制度が導入されました。その時から、中国人は、5月1日のメーデーを中心とした連休と10月1日の国慶節を中心とした連休、旧正月を中心とした春節の三大連休を利用して、帰省したり、旅行に行ったり、寛いだりしています。今はみんなこの三大連休にすっかり慣れてしまったと思います。毎年、時期になりますと、民族移動とも言えるような里帰りなどの大移動が話題になります。

 実は、私も今の連休制度を改善すべきだと考えています。今の連休は連労になってしまう恐れがありますよ。連休期間中、列車の乗車券、航空券、長距離バスの乗車券がなかなか手に入らないのはもちろん、どこへ行っても人ごみです。結局、家にこもるしか仕方がありません。どこが寛ぎですか。

 ところで、今回の祝日の調整草案と共に、「従業員有給休暇に関する規定の草案」も打ち出されました。この草案の中では、従業員が有給休暇を取る権利について詳しく定めています。たとえば、新入社員の場合、年に5日間の有給休暇が得られるとはっきりと定められています。

 中国では、一部の企業は手当てや残業代を支払い、祝日でも従業員を休ませません。今回の有給休暇の草案によって、多くの従業員は祝日のほか、有給休暇を取得する権利も保障され、自分の都合に合わせて休みをとることができるようになるでしょう。この有給休暇の草案と祝日の調整草案の組み合わせによって、労働者はやっと本当の寛ぎを見出したといえるでしょう。

 休みを取得する権利が軽視されがちなのは中国も日本も似たようなものです。休むことがお金には変えがたい価値があることを、経営者はもちろん労働者自身も強く意識することが必要だと思います。(文:姜平)

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