香港と澳門の祖国復帰以来、「一国二制度」の実践は日ましに豊富なものとなってきた。「一国二制度」はまったく正しいものであり、強大な生命力を持つものである。「一国二制度」の方針に基づいて、祖国の平和的統一を実現することは、中華民族の根本的利益に合致するものである。
香港と澳門の長期的繁栄、安定を維持することは党が新たな情勢のもとで国を治め、政務を司る中で直面する重要な課題である。われわれは「一国二制度」、「香港人による香港統治」、「澳門人による澳門統治」、高度の自治という方針を揺るぐことなく貫徹し、香港特別行政区基本法と澳門特別行政区基本法に厳格に則って事を運ぶ。二つの特別行政区の政府が法律に基づいて施政を行い、経済の発展に力を入れ、民生を改善し、民主を推進することを全力をあげてサポートする。香港と澳門の各界の人々が国を愛するとともに、香港を愛し、澳門を愛する旗じるしのもとに心を一つにすることを奨励し、社会の和睦を促進する。大陸部と香港、澳門との交流と協力を強化し、それぞれの強みを相互補完しあって、ともに発展することを実現する。積極的に香港と澳門の対外交流をサポートし、外部の勢力の香港と澳門の事務に対する干渉に断固反対する。香港同胞と澳門同胞は香港と澳門を上手に管理し、建設する英知と能力を持っており、香港と澳門はすでに、そしてまた続いて国の現代化建設のために重要な役割を発揮し、偉大な祖国はいつまでも香港と澳門の繁栄安定の確固不動の後ろだてとなることであろう。
台湾問題を解決し、祖国の完全な統一を実現することは中華民族のすべての子孫の共通の願いである。われわれは「平和的統一、一国二制度」の方針および現段階における海峡両岸関係を発展させ、祖国の平和的統一を推し進める八項目の主張を順守し、一つの中国の原則をゆるぐことなく堅持し、祖国の平和的統一を勝ちとる努力をけっしてあきらめず、台湾の人民に期待を寄せる方針を決して改めることなく貫徹し、「台湾独立」を企む分裂活動に決して妥協するこくなく反対しつづけ、両岸関係の平和的発展というメーンテーマをしっかりととらえ、誠意をこめて両岸同胞の福祉をはかり、台湾海峡地区の平和を求め、国家の主権と領土保全を擁護し、中華民族の根本的利益を守る。
一つの中国の原則を堅持することは、海峡両岸関係の平和的発展を実現するための政治的基礎である。海峡両岸は現在まだ統一されていないが、大陸部と台湾が同じく一つの中国に属する事実はずっと変わっていない。中国は両岸同胞の共通の故郷であり、両岸同胞は協力してわれわれの共通の故郷をちゃんと守り、よく建設すべきである。いかなる台湾の政党であれ両岸が一つの中国に属することを認めるならば、われわれはかれらと交流・対話、話し合い・交渉をおこなうことを願っており、いかなる問題でも話し合うことができる。一つの中国という原則をふまえ、海峡両岸の敵対状態を正式に終結させることについて話し合い、平和の合意を達成し、海峡両岸関係の平和的発展の枠組みを構築し、海峡両岸関係の平和的発展の新しい局面を切り開くよう、われわれは丁重に呼びかけている。
十三億の大陸部同胞と二三〇〇万人の台湾同胞は血のつながっている運命共同体である。およそ台湾同胞にとってプラスとなること、台湾海峡の平和擁護にプラスとなること、祖国の平和的統一のプロセスを速めることにプラスとなることであるかぎり、われわれは必ず最大の努力を払ってそれを立派に行う。われわれは台湾同胞を理解し、信頼し、関心を寄せているのであり、これからも引き続き広範な台湾同胞にメリットをもたらす政策と措置を実施し、充実させ、法律に基づいて台湾同胞の正当な権益を保護し、海峡西岸及び台湾業者のビジネスが相対的に集中しているその他の地域の経済の発展をサポートする。両岸同胞は交流を強め、経済文化の交流を強化し、引き続き分野を広げ、グレード・アップをはかり、直接の「三通」(直接の通信、通航、通商)を促し、相互の感情がさらに親しいものとなり、相互協力がより深まるようにし、中華民族の偉大な復興のためにともに努力しなければならない。
当面、「台湾独立」を企てる分裂勢力は分裂活動に拍車をかけているが、それは両岸関係の平和的発展をゆゆしく妨げるものである。両岸同胞はともに「台湾独立」分裂活動に反対し、それを食い止めるべきである。中国の主権と領土保全は完ぺきなものであり、それを分割することは許されない。中国の主権と領土保全にかかわるいかなる問題は、台湾同胞を含む中国人民全体でともに決定しなければならない。われわれは最大の誠意を持って、最大の努力を払って、海峡両岸の平和的統一の実現を望み、いかなるものが、いかなる名義で、いかなる方式によって台湾を中国から切り離すことも絶対許さない。
海峡両岸の統一は中華民族の偉大な復興のための歴史的必然である。国内外の中華民族の子孫が緊密に団結し、ともに奮闘することにより、祖国の完全な統一は必ずや実現できるであろう。
|