国防と軍隊の建設は、中国の特色のある社会主義事業の全般的な布石で重要な位置を占めている。国家の安全と発展戦略の全局という次元に立って、経済の建設と国防の建設を総合的に考慮し、また小康社会を全面的に建設する過程において国家の富強と軍隊の強化の統合を実現させていかなければならない。
党と人民によって与えられた新しい世紀の新段階における軍隊の歴史的使命を全面的に履行するには、あくまで毛沢東の軍事思想、障ナ小平の新しい時期における軍隊建設の思想、江沢民の国防・軍隊建設の思想を導きとし、科学的発展観を国防と軍隊建設の重要な指導方針として、新しい時期の軍事戦略方針を貫き、中国の特色のある軍事変革を速め、軍事闘争の準備を整え、軍隊のさまざまな脅威への対処能力と多様化する軍事任務の完遂能力を高め、国家の主権、安全と領土保全を断固擁護し、世界平和の擁護に力をつくさなければならない。
軍隊の革命化、現代化、正規化の建設は統一したものであるため、それを全面的に強化し、バランスよく推し進めなければならない。軍隊に対する党の絶対的な指導という根本的原則と人民の軍隊の基本的な主旨を終始堅持し、軍隊の歴史的使命、理想や信念、戦闘の精神及び社会主義の栄辱観などの教育を突っ込んでおこない、党の指揮に従い、人民に奉仕し、勇敢でよく戦うといった優れた伝統を大いに発揚しなければならない。科学技術による軍隊の強化を堅持し、情報化の軍隊をつくりあげて情報化の戦争で勝利をかちとるという戦略的目標をめざし、機械化と情報化の複合的発展を速め、情報化の条件下における軍事訓練を積極的に展開し、現代的後方支援を全面的に整備し、高資質の新しいタイプの軍事人材を数多く育成することを急ぎ、戦闘力形成のモデルを確実に転換させる。法に基づいて軍隊を治め、厳格に軍隊を治めることを堅持し、軍事法規を充実させ、科学的管理を強化する。
世界の軍事発展の新しい趨勢とわが国の発展の新しい要請にこたえ、軍事理論、軍事技術、軍事組織、軍事管理のイノベーションを推し進める。軍隊の体制・編制と政策・制度を調整、改革し、中国の特色もあれば現代の軍隊建設の法則にも合致する、体系の整った科学的な組織モデル、制度枠組みと運営パターンを逐次形成する。国防科学技術工業体制と武器装備買付体制を調整、改革し、武器装備開発・製造面の自主的創造革新能力およびその質、効率を向上させる。軍・民を結合した、民間に依拠する武器装備開発生産体系、軍隊人材育成体系及び軍隊保障システムを確立し、完備させ、勤倹を旨とする軍隊の建設を堅持し、中国の特色のある軍・民の融合した発展の道を模索する。新しい歴史的条件下における軍隊建設・統轄の特色と法則及び人民戦争の戦略・戦術への研究を深め、軍事科学を繁栄、発展させる。
全国民の国防意識を増強させ、国防動員システムを充実させ、国防動員体制の整備を強化し、予備役部隊と民兵の建設の質的向上に努める。人民武装警察部隊の建設を強め、国家の安全と社会の安定を擁護し、人民の安定した生活・生産を保障するという職責と使命をよりよく果たす。軍隊擁護・軍人遺・家族優遇と政府擁護・人民愛護を堅持し、軍・民がともに精神文明を建設する活動を積極的に繰り広げ、軍隊と政府、軍隊と人民の団結を打ち固める。各クラスの党組織、政府と人民大衆はこれまで通り国防と軍隊の建設をサポートし、その一方、軍隊も引き続き経済と社会の発展に貢献していかなければならない。
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