京都に来た二日目の29日、私たちは京都府立山城高校を訪れました。日本の先生や学生さんたちは中国の国旗を持って、迎えてくれました。
1907年に建てられたこの高校で、日本にきた学生たちは、高校一年の英会話のレッスンを受け、浴衣の着付けを習いました。そして夜は日本に学生の家にいって一泊のホームスティというスケジュールになっています。
英会話のレッスンでは、日本の学生さんと一緒にグループに分かれ互いの名前を覚えてから、グループに名前をつけ、シンボルマークも描きました。シンボルマークには、中国語と日本語による「ピカチュー、ラーメン男、心、九九帰一」などがありました。明日の一時間目には、アメリカ人の先生が教えることになっています。
英会話の後、浴衣の着付けを習いました。試着も出来ると聞いた学生たちは大喜びでした。着付けの先生が説明したとき、女の学生たちは、モデルの先生に釘付けになって聞いていました。いよいよ試着が始まりました。浴衣はみんなはそれぞれ好きな色と模様を選びました。帯の結び方などが難しかったようで、「先生、これでいいの?」と必死に聞いていました。
こうしてやっと着ることができたので。「あ、大変だった!やっと着られた」、「着物の着方がこんな難しいと思わなかった」、「窮屈だね」などとの声が聞こえました。そして「記念写真をお願いします」と言われ、カメラが忙しくなりました。正面、側面、後姿、そして二人と全員---、私はシャッターを押すことに追われました。
「ずっと着物を着たかったのです」と身長170センチぐらいの郭俊ヨウさんは、満足げでした。藍色に同色系の薄色を足したアジサイの花柄のものを着ていました。「どうしてこれを?」と私が聞いたら、「この雰囲気が好きなんです。人がすらっとして見えますし、それに、こういった民族っぽいものが大好きですから。チャイナドレスを持っているので、いつかは着物を買おうかなと思っています」と、郭さんは黄金色の帯を撫でながら返事してくれました。すでに、浴衣を買った人も何人かいたようです。
(文 朱丹陽)
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