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日本の外務副大臣に会いました
   2007-10-29 16:32:47    cri

木村仁外務副大臣に質問をする高校生 

 10月24日、中国の高校生たちは日本外務省を訪問しました。外務省の安全検査所を通った後、エレベーターで、8階まで上り、無償支援室、開発計画室、庶務室、審査室などの前を通過しました。廊下を200メートルぐらい歩いたところで、省内食堂が見え、向かい側にある会場に入りました。ここで、約200人の高校生たちは日本の木村仁外務副大臣と会いました。身長165センチぐらいでめがねをかけた木村仁外務副大臣は、話もゆっくりとして、温和な感じを与えました。

 高校生たちは副大臣にいろいろと質問をしました。最初は、緊張しているようで、すぐ手を上げて質問する生徒がいませんでした。通訳を担当する方が、「遠慮しないで」と励すと、やっと一人の生徒が質問しました。木村副大臣が回答した後、会場は活発になり、いろいろな質問がありました。

 学生:日本を訪問した中国の高校生とすでに何回か話をしたと思いますが、中国の高校生に対する印象はどうですか。中国について何に一番関心がありますか?

 木村:私は、この交流の仕事を担当してあまり長くありません

 が、皆さんと同じような高校生で、長期間日本に滞在する人をお迎えしたことがあります。

 非常に感心したのは、本当に新しいものを見ようという好奇心ですね。そして、新しいものを見たときの驚き、その驚きを素直に自分のものにして、そこから新しいものを吸収し、また、自分たちの新しい世界を開いていこうという積極的な姿です。大変私は感心しました。日本の子供たちより優秀ではないかと思ったほどです。

 私たちは、中国、中国の人々に対して親しみを持っています。それは国々との関係ですから、いろいろ難しい問題もあるはずです。しかし、そういうことを乗り越えて、人と人のつながりで、大変良い関係が作られていきつつあることをうれしく思っています。

 そして、同じ東洋に住んでいる人間として、ますます仲良くしていきたいというのが、私の率直な気持ちです。

高校生たちと歓談している宇野治政務官

 学生:今日は、日本に来て、皆さんの友好的な接し方に、非常に感激しました。中国は、日本に教わるところがいっぱいあると思います。例えば環境保全やマナーの面などがあります。ですから、中国と日本の関係が今後ますますよくなってほしいです。両国がともに発展していくことを望んでいます。

 木村:外務省やこのプロジェクトに携わる人たちはもちろん、日本のごく一般な人たちも、国際的な友好関係を大切にしていると思います。

 ただ、日本人はどちらかというと、大変シャイというか、引っ込み思案の人が多いですから、はじめのうちは、ちょっと付き合いにくいなと感じる人が沢山いらっしゃるかもしれません。しかし、少し思い切って話しをすれば、本当に皆話しも好きですし、それから、外国から来た人たちを暖かく迎える気持ちも本当に強いです。

 ですから、どうかどんどん思い切って、いろんな人に話をして、輪を広げていってくれればいいなと思っています。

 学生:日本に来て、日本の皆さんは、駐車場でも、交差点でも秩序をきちんと守っていることを見ました。日本では、社会秩序が守られていることを実感しました。日本は社会秩序建設の面で、どんな取り組みをしていますか。

 木村:私も分かりませんけれども、日本人は非常に車を大事に使い、車を非常にきれいに使い、秩序を守ろうとする人が多いと思います。中には乱暴な人がいて、しょっちゅうスピード違反や事故を起こしている人もないわけではありませんが、全体的には、交通マナーがよいなと、私は思っています。

 そのためにも、運転する人への日常的な教育、広報活動というものも必要で、また、交通違反をした場合は、やっぱりそういう人をきっちんと取り締まらなければなりません。秩序の維持を、一生懸命やっていると思います。

 それでも、私たちの悩みは、交通渋滞や、あまりにも沢山車を使うことです。やっぱり環境汚染が問題になっています。自分の車から公共の交通機関に乗り換える。そのためのいろんなシステムの整備や環境の整備をしなければなりません、日本は、とても頭の痛い問題も抱えています。

 その問題は、たぶんみなさんは、各地へ行ってご覧になると思います。東京は、地下鉄や電車が大変発達しています。それが黒字だからよいのですが、日本の地方に行くと、そういうものを作っても、乗る人が少なくて、赤字が出てしまいます。やっぱり自分の車に乗るのが、一番便利だと考える人たちが、まだいっぱいいますから、その辺は、日本も大きな課題を抱えているところを、是非見てほしいと思います。

 日本では、一年間、交通事故で亡くる人が8000人ぐらいいます。非常に残念です。特に、最近は、乱暴な運転をして、歩道に乗り上げて、小さなこどもたちを跳ね飛ばして死に至らせるというような事故が次々と起こって、政府は非常に頭を痛めています。交通道徳をしっかり守るという国民的な気質が乱れていきつつあるのではないかという問題意識があります。そういう面についても、政府も民間の人たちも一生懸命努力している状態です。

 学生:今日は、日本の秩序がよくて、礼儀正しいと見ましたが、外務省に入って、皆さんの事務室を覗いたら、室内はぜんぜん整理整頓されていない様子でした。どうしてでしょうか。

 木村:日本の官庁は、大変整理整頓の悪いところです。しかし、一生懸命仕事はしています。

 民間の会社へ行くと、もっともクリーンで、もっとも清潔で、もっとスペースが広々としていて、とても素晴らしいと、皆さんは見られると思います。特に、この外務省がある官庁街の周辺にいる人たちは、日本人の中で、一番忙しい人たちが集まって仕事をしているところですから、オフィスの環境については、無頓着な人が多いと思っています。せっかくご指摘をいただきましたから、もう少しきれいにするように、努力したいと思います。

 木村仁外務副大臣との話し合いは、このほか環境や教育問題などにも触れ、1時間30分ぐらいの予定があっという間に過ぎました。聞いている私は、満喫しました。

(文 朱丹陽)

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