5年前の中国共産党第16回全国代表大会では、胡錦涛氏を総書記とする新世代の指導者グループが誕生しました。その後の5年の間に、中国共産党は640万人余りの新規党員を受け入れました。これらの新規党員は一段と若く、教育レベルも高い人達です。
また中国共産党は中国の現実に基づいた新たな政治理念を打ち出し、政策の重点を調整するとともに、絶えず制度の革新を行い、党自身の建設を強化しました。
この中で、最も重要なのは「科学的発展観」や「調和のとれた社会を構築する」という理念を打ち出したことです。科学的発展観の中心となるものは人間を出発点とするということで、基本的な要求は全面的、協調的、持続可能な発展を目指すことです。一方、調和のとれた社会を構築することは民生問題の解決に重点をおくことで、主な目標は民主的な法整備、人民の生活をより豊かにすること、就業の機会をより十分にすること、資源の利用率を著しく高めることなどです。
このほか、中国共産党はまた「社会主義新農村を建設する」という政策を打ち出しました。この政策は多くの農村地域や辺鄙で立ち遅れている地域をより早く発展させることに重点を置くもので、社会各界から支持を受けています。
これまでの5年間を振り返って見ると、中国共産党の指導の下で、中国は政治、経済、社会などの面でいずれも、一連の成果を収め、大きな変化が起きました。
例えば、2003年中国は初の有人宇宙船「神舟5号」を打ち上げ、アメリカ、ロシアについで三番目の有人飛行を実現させた国となりました。
2004年中国は憲法を改正し、初めて人権の概念と私有財産保護の原則を憲法に盛り込みました。2005年、中国は2000年あまりも続いてきた農業税を完全に撤廃しました。
2006年、世界の屋根と呼ばれる高原を走る「青海・チベット鉄道」の全線開通を実現しました。2007年、国は汚職事件の発生を防止するため、専門の機関を設置して、腐敗に対する取り締まりの度合いを強めています。
それだけでなく、過去の5年間に中国共産党は初めて、国際的な政党による会議・第3回アジア政党会議を主催しました。また、中国共産党は60年間にわたって中断していた、中国国民党との政治会合を実現させました。特に、「国家分裂反対法」の制定は中国大陸が両岸関係の発展を推進し、国を平和的に統一する決心と誠意を示したものです。
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