1998年、江沢民主席が日本を訪問する。中日双方は『歴史を鑑とし、未来を志向する』という精神に基づいて両国関係の発展の経験と教訓を真剣に総括するとともに、「平和と発展のための友好協力パートナーシップ」を確立することで合意し、『中日共同宣言』を発表した。これは『中日共同声明』『中日平和友好条約』の締結に続く、両国関係の発展を導く第三の重要な文書である。

　中日関係は20世紀90年代に持続的な発展を見せ、中日間の貿易と日本企業の直接投資が急速に増大し、1994年以降、日本は中国最大の貿易パートナーとなり、中国は日本第二の貿易パートナーとなった。  

　1992年10月24日、北京の釣魚台国賓館で訪中した明仁天皇と会見する江沢民中国共産党中央総書記。

　1991年8月、海部俊樹首相が中国を訪問した。8月12日、江沢民中国共産党中央総書記は北京中南海で海部俊樹首相と会見した。

　1992年4月6日から10日にかけて、江沢民中国共産党中央総書記は日本政府の招きに応じて日本を訪問する。この訪問で、中日国交正常化20周年記念活動は最高潮に達した。4月６日、宮沢喜一首相は東京の迎賓館で歓迎式典を主催して江沢民総書記の日本訪問を歓迎する。江沢民総書記は国交正常化実現以来の両国関係の大きな発展を高く評価した。

　1992年10月24日、江沢民総書記は北京の釣魚台国賓館で、明仁天皇、美智子皇后と会見し、併せて歓迎レセプションを催した。1992年は中日国交正常化20周年に当たり、この年の10月23日から28日まで、明仁天皇は美智子皇后を伴って中国を友好訪問している。この日本の天皇による初めての中国訪問は、中国政府と人民から熱烈な歓迎を受けた。

　1992年10月24日、北京の北海幼稚園を訪れた美智子皇后。

　1992年10月26日、唐代に建立された西安の寺院・大慈恩寺を見学する明仁天皇御夫妻。