遼寧省（略称：遼）は、中国・東北地方の南部に位置する。省で、東北経済区と環渤海経済区にまたがっている。東経118゜53´から125゜46´まで、北緯38゜43´から43゜26´まで、東西の距離は約550キロメートル、南北の　　距離は約550キロメートルである。また、陸地面積は14.59万平方キロメートルで、中国国土面積の1.5％を占める。陸地面積の中で、山地面積は8.72万平方キロメートルで、全面積の59.8％を占める。平地面積は4.87万平方キロメートルで、全面積の33.4％を占める。また、水域面積は1万平方キロメートルで、全面積の6.8％を占める。なお、遼寧省が管轄する海域面積は15.02平方キロメートルで、そのうち7.83万平方キロメートルは渤海に、7.19万平方キロメートルは北黄海に属する。

　東の鴨緑江から、西の山海関老龍頭までつづく海岸線の全長は2178キロメートルであり、中国大陸の海岸線全長の12％を占める。また、島嶼海岸線長は622キロメートル、全長の4.4％を占める。近海にある島嶼は506つで、面積合計は187.7平方キロメートルである。黄海に属する主な島は外長山列島・里長山列島・石城列島・大鹿島・小鹿島など、渤海に属する主な島は菊花島・大小筆架山・長興島・鳳鳴島・西中島・東西マ蟻島・虎平島・猪島・蛇島などである。

　遼寧省は東北部分を吉林省と接し、西北部分を内モンゴル自治区と接している。また、南西部分は河北省と接している。東の鴨緑江の対岸は、朝鮮民主主義人民共和国で、国境線となっている。南は、渤海と黄海に面する。

　遼寧省は東北地方から、内陸地方に通じる要路であり、東北地方と内モンゴルにとっては、世界や欧亜大陸橋に連なる重要な門戸と最前の区域である。