[漢方医学の国際交流]
李乾構代表によりますと、現在、中国の漢方医学は130の国と地域に普及しており、海外の漢方医学の医療機構は5万ヶ所以上もあります。灸師は10万人以上、登録漢方医は2万人以上いるということです。また、中国はWHO・世界保健機関や42の国と漢方医漢方薬協力プロジェクトを実施しており、その数は274項目に達しています。
また、漢方医学の国際協力について、李代表は次の例を挙げました。
60年代、ベトナムではマラリアが流行し、中国に支援を求めました。中国の漢方医師は研究を重ね、カワラニンジンからマラリアの特効薬を作りました。この特効薬は多くのベトナム住民を救いました。この特効薬は今でもアフリカに無料提供しており、アフリカのマラリア治療に役立っています。
[漢方医学の現代化]
1950年代、毛沢東氏は漢方医学と西洋医学を結びつけるコンセプトを打ち出しました。長年、中国は漢方医学の現代化に取り組んでいます。例えば、李代表が勤務する北京中国漢方医病院では、職歴10年に達した医師が西洋医学病院に派遣され、西洋医学の診断法を勉強します。李乾構さんは1976年に北京友誼病院に派遣され、2年間消化科で勉強し、その後も、北京協和病院に派遣され、内視鏡検査を勉強しました。
「われわれは西洋医学の優れた技術を学び、患者の病状をいち早く判断して、その病状にふさわしい漢方薬の処方を出します。西洋医学の長所を学び、漢方医学の特色を保つことはわれわれ現代漢方医の使命です」(終わり)(文/取材:劉叡琳)
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