1967年の8月7日、8日、インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピンの四ヵ国の外相とマレーシアの副首相がタイの首都バンコクで会議を開きし、「東南アジア諸国連合設立宣言」、通称「バンコク宣言」を発表し、ASEANの設立を宣言しました。
ASEANはインドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイの5の元2の加盟国に加え、80年代以降、ブルネイ、ベトナム、ラオス、ミャンマー、カンボジアの5ヶ国が加盟し、合わせて10の加盟国に発展してきました。ASEANの10ヵ国の総面積は450万平方キロ、総人口は5億3000万人に達しています。またASEANには10のパートナー国があり、オーストラリア、カナダ、中国、EU、インド、日本、ニュージーランド、ロシア、韓国、アメリカとなっています。
ASEANの主旨は平和協力の精神に基づき、域内の経済成長、社会と文化の発展を促し、正義と国際関係における準則と国連憲章を遵守し、域内の平和と安定を促進し、国と地域組織の緊密な協力と互恵協力を図ることにあります。
1994年7月、ASEAN地域フォーラムが発足し、1999年9月には東アジアーーラテンアメリカ協力フォーラムを発足し、ASEANプラス3、ASEANプラス1協力フォーラムも誕生しました。このほか、2002年1月ASEAN自由貿易区をスタートさせました。
1997年12月15日、ASEANと中日韓指導者会議がマレーシアで開催され、同時に、外交、財政、経済、農林、観光、労働の担当大臣の会合が始まり、地域協力が促されました。
またASEAN内部の経済一体化を促進するため、ASEAN自由貿易区が2002年1月1日、正式に発足しました。
2003年の12月11日、日本とASEAN東南アジア諸国連合の特別首脳会議が東京で開かれました。この場で日本の小泉純一郎首相は日本が正式に「東南アジア友好協力条約」に加盟することを明らかにしました。
ASEAN中日韓(10+3)外相会議は、ASEAN加盟の10カ国と中国、日本、韓国の外相が参加する会議で、ASEAN外相会議の終了後に行われます。一回目の(10+3)外相会議は2000年7月にバンコクで行われ、中国の唐家セン外相は会議でASEANと中日韓の協力は金融や経済及び科学技術などの面に重点をおくことを強調しました。
中国とASEANの対話は1991年に始まりました。2001年7月にハノイで行われた中国とASEANの対話で中国の唐家セン外相は「中国とASEANの関係はより安定して熟成して発展しつつある」と指摘しました。また、唐家セン外相は2002年にブルネイで行われた10+1外相対話に出席した際、自由貿易区の開発とメコン川流域の開発及びテロ防止などについて提案しました。
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