2005年夏、中国は14回目のアジアチャンピオンとなり、7度目の世界選手権出場を決めた。2008年のオリンピックでホスト国を務める中国は、日本開催の世界選手権を通じて、チームの抱える課題を見つけることが大きな目的だ。
中国は2004年のオリンピックで8位、2002年世界選手権では12位に終わったが、アジアでは13年間にわたり、トップの座にいる。昨年のFIBAアジア選手権では、リトアニア人コーチのジョナス・カズラウカス氏のもと、8戦全勝。決勝では見事、レバノンを77-61で下し、チームをタイトル獲得に導いた。ちなみに、彼は中国語がまったくできない。
中国がアジアで最強といわれるまでに成長したのはここ6年ほどのことである。その立役者となったのが、NBAヒューストン・ロケッツで活躍するセンター、ヤオ・ミンだ。今大会では、アジア初のNBA選手、王ち治選手とのコンビネーションが期待される。
世界選手権での中国チームの成績:
回数 |
開催年 |
開催地 |
優勝国 |
中国順位 |
第1回 |
1950 |
ブエノスアイレス(アルゼンチン) |
アルゼンチン |
ー |
第2回 |
1954 |
リオデジャネイロ(ブラジル) |
アメリカ |
ー |
第3回 |
1959 |
サンディアゴ(チリ) |
ブラジル |
ー |
第4回 |
1963 |
リオデジャネイロ(ブラジル) |
ブラジル |
ー |
第5回 |
1967 |
モンテヴィデオ(ウルグアイ) |
ソビエト連邦 |
ー |
第6回 |
1970 |
リュブリアナ(ユーゴスラビア) |
ユーゴスラビア |
ー |
第7回 |
1974 |
サンファン(プエルトリコ) |
ソビエト連邦 |
ー |
第8回 |
1978 |
マニラ(フィリピン) |
ユーゴスラビア |
第11位 |
第9回 |
1982 |
カリ(コロンビア) |
ソビエト連邦 |
第12位 |
第10回 |
1986 |
マドリッド(スペイン) |
アメリカ |
第9位 |
第11回 |
1990 |
ブエノスアイレス(アルゼンチン) |
ユーゴスラビア |
第14位 |
第12回 |
1994 |
トロント(カナダ) |
アメリカ |
第8位 |
第13回 |
1998 |
アテネ(ギリシャ) |
ユーゴスラビア |
ー |
第14回 |
2002 |
インディアナポリス(アメリカ) |
ユーゴスラビア |
第12位 |
|