今日は、第十期全国人民代表である清華大学環境学院の教授・銭易女史を取材しました。
その際、銭易女史は「現在、全国各地は農村の建設を重視してきました。これはいいことです。でも、新農村を建設する時環境の保護を絶対に忘れてはならない」とこのように述べました。
ご存知のように、新農村の建設は中国の重点活動です。この2、3日の新聞も新農村の話題を多く取り上げています。でも、今日銭易女史と話してから、新農村の様子がはっきりと見えたようです。
確かに新農村を聞いて、経済が発達し、農民が裕福な生活を送るのをまず思い出します。それから、教育や、医療制度、文化などもかなり発展しているのも新農村を評価する重要な標準の一つです。しかし、これだけではまだまだ足りないです。銭易女史は「もともと、中国は工業を発展させる時、ただ経済の成長を重視しています。多くの工場があちこちで建てられ、周りの環境を破壊しました。それから、政府はその深刻さに気づき環境を汚染した企業を取り締まったり、設備を改造させたりしていました。これまでのようにまず経済成長を求めてから、改めて環境を保護するというやり方は、だめです。われわれは新農村を建設する時、この教訓を受け、絶対にこのようなことを避けるべきだ」と強調しました。
銭易女史が言う通りに、もともと環境保護を意識していませんでした。現在、われわれは水や、電気の節約など小さなことから、重大な汚染企業に対する管理にかけて、われわれはだんだん環境保護の意識を持ってきました。実は、現在の農村の環境汚染は、深刻化しています。都市部の排気ガスや、生活汚水などが農村に影響をもたらした。その上、農薬や、ごみなども農村の環境を汚染しています。こうした情況の下で、新農村を発展させるために、どのようにしたらいいのでしょうか?これについて、銭易女史は「まず、都市部の汚染を抑制しなければなりません。重工業企業を一ヶ所に集めて発展させ、設備改造を強化し、廃棄物のリサイクルに力を入れます。農村部は、循環型経済、つまりエコロジー経済を発展させます。例えば、現在、多くの地方ではメタンガスの使用を提唱しています。動物の排泄物や、ごみ、麦わらなど植物の茎などを発酵させて得たガスで、電気をつけたりご飯を作ったりして、環境を保護すると共に、資源を節約できます。これらの村は、とても清潔で、空気がきれいですし、町もきれいです。」と語ってくれました。
最後に銭易女史は自分の思った新農村の様子を教えてくれました。「農民は裕福な生活を送り、子供たちは微笑みながら学校に通っています。農村部の空が相変わらず青くて、川が清らかです。多くの農産物が加工されてから出荷されます。それは、全部グリーン食品ですよ。」
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