中国人民政治協商会議は、新中国成立の前夜、中国共産党と各民主党派、無党派人士、各人民団体、各界人士が共同で成立させたもので、広範な代表性を持つ中国人民愛国統一戦線組織です。
中国人民政治協商会議は、又の名を「新政協」といい、1946年重慶で召集された「旧政協」とは別のものです。1948年、中国共産党は新しい政治協商会議を招集して、人民民主統一戦線を拡大させ、強化しました。1949年6月、新政治協商会議準備会が、北平(現在の北京)で開かれました。後に、周恩来は、多くの団体がその団体名の前に「人民」と言う二文字をつけているのに、政治協商会議はなぜつけないのかと提案しましたところ、その提案が採用されました。なぜならば、「人民」というのは、労働者、農民、都市小ブルジョア、民族ブルジョア、愛国者が含まれているため、人民民主の性質がさらに鮮明になったからです。1949年9月17日に開かれた準備会の第二回会議で、「新政治協商会議」を改め、「中国人民政治協商会議」となり、それを略して、「人民政協」と呼ばれています。
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