中国では、世界の辞書の発行史上で最高を記録した字典があり、それは、中国人なら誰でも使ったことのある「新華字典」である。この60万字で、手ひらの大きさの字典は、1853年10月に誕生され、いままで印刷部数は、累計で34億冊に達した。新華字典は、新中国の数世代の人々の成長に影響を与えた。

　葉聖陶専門家の意見によって、1950年8月1日新華字典の編集責任を担当する新華辞書社が設立された。当時の社長は、中国で有名な語言学専門家の魏建功氏で、魏建功専門家は、新華字典の編集活動を直接に指導した。

　数世代の専門学者の努力を経て、新華字典は、漢字の字型、注音、解釈などで、わが国の国語辞典の手本となった。小さい字典なのに、文化や知識を普及させ、全民族の文化素質を高める面で、大きな役割を果たした。

　1998年最新修正版の「新華字典」は、科学性、規範性、実用性と権威性を強化し、新しい時代の特徴に富んでいる。