17歳の候思雨さんは、自分はとても幸運だと記者に話しました。
彼女は何回もテストを受けて、「鳥の巣」で行われる開会式でサービスするボランティアになりました。しかし、8月8日の開会式で、候さんは開会式を少しも見られず、仕事のために、最初から最後まで開会式に背中を向けていました。彼女は「鳥の巣」の中で開会式を聞いていました。
候さんの仕事は観客の道案内でした。6時半から開会式の終わりまで、彼女はずっと入り口の階段に向かって、微笑をしながら観客を待ったり、案内したりしました。彼女は、「開会式を見られず、とても残念でした。お客さんを案内する時、開会式はまだ始まっていませんでした。階段を三つのステップだけ上ればすぐ開会式が見えるのですが、仕事だから動いてはいけませんでした」と記者に教えてくれました。
また候さんは、「ボランティアになって、耳で開会式を聞けただけで満足でした。音楽だけでも、きっとすごく雄大な開会式だろうと判断できました。一番すばらしいのは「絵巻」のところだったでしょう」と笑いながら言いました。
「一番我慢するのがツつらかったのは中国代表団入場の時です。中国代表団を応援する歓声を聞いて、見たくなりましたが、ようやく我慢できました。」
候さんと同じように、「鳥の巣」で仕事をしながら、開会式を見られなかったボランティアは大勢いました。彼らはみんな自分の仕事に夢中で、開会式を聞いただけでも自分の誇りだと話していました。
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