4月30日は水曜日で、北京五輪開催の100日前です。北京市では1万人規模の市民マラソンなど、政府主催による大規模な祝賀イベントが行われました。
一方、天安門広場の東北にある東四では、午前中、地元の住民たちが自ら主催した小さな祝賀イベントが行われました。
東四は、元と明の時代の平屋がそのまま保存された地域で、面積は1.65平方キロ、住民は約4万8000人です。2001年に、北京が2008年の五輪招致に成功し、2002年に、北京五輪組織委員会のオフィスが東四にできました。そこから、東四は中国初の「五輪コミュニティ」と言われるようになりました。
2003年から、住民委員会の責任者は政府と掛け合って、予算を取り、その資金でインフラ整備に力を入れました。総面積1万平方余りの緑化ゾーン・オリンピック公園を整備したり、住民が安く利用できるスポーツ施設などを作りました。東四を訪れる外国の観光客が増えたのはもちろん、会員制のプライベート・クラブに改造された平屋も現れました。
下町の特色、五輪コミュニティの愛称、近づいてきた北京五輪、東四の住民たちは、英語を少しでも話せたほうがいいと考えるようになりました。そこで住民委員会は2003年に、英語教室を設け、住民に英語の授業を受けてもらうことにしました。
今週の番組は、住民たちが自ら主催した英語の発表会の様子を見てみましょう。
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