香港は観光・買物・食と、楽しみは尽きることがありません。今回は香港に訪れたら是非楽しみたい「飲茶」、そして多くの香港人の信仰を集める寺院での占い体験についてお伝えします。
● 飲茶・香港で最も古い「陸羽茶室」
香港島・中環にある「陸羽茶室」は、70年以上の歴史を持つ、香港で最も古いティーハウスです。常に地元の人・観光客で賑わっており、特にお茶の品質は「深く豊潤な香りと味わいが何煎目になっても続く」と評判です。席に着くとまずお茶の注文をします。香港ではプーアール茶が一般的ですが、そのほか鉄観音茶や茉莉花茶、菊花茶、香片茶など多くの種類を揃えています。何杯でも楽しむことができるお茶ですが、お湯が無くなったら蓋をずらしておけば「お湯を入れて」の合図。定員さんがテキパキと注いでくれます。
このお茶ですが、すでに5,000年以上の歴史を持つといわれます。神話によると神農帝が湯を沸かしていた時に偶然近くにあった木の葉が湯の中に落ち、たちのぼった芳香に皇帝が思わず飲んでしまったのが茶の起源だと言われています。その後数世紀にわたってお茶の消費が広まり、唐の時代には陸羽(りくう)という詩人によって最初の茶の専門書『茶経』が書かれました。この本では、お茶の栽培などに関する様々な方法が分類されているほか、お茶をおいしく淹れるための茶芸の定義もされています。お店の名前「陸羽茶室」はお茶の神様とも言われる「陸羽」に由来しています。
|
|
クラシカルな「陸羽茶室」 |
「陸羽茶室」の点心 | お茶と一緒に楽しむ点心は、冷凍食材を一切使わないというこだわり。淡水鮮蝦餃(エビギョウザ)、鯆魚蝦燒賣(魚のすり身とエビのシュウマイ)、チャーシュウまん、カスタードタルトなどが人気の品です。朝はワゴン式、10時以降はオーダー式のメニューになります。
ここでは、街の喧騒を忘れ、「一女ネ兩件(1杯のお茶に2種類の点心)」で、ゆったりとした時間、雰囲気を楽しむ事ができます。
● 黄大仙で占い体験
九龍(クーロン)半島にある黄大仙廟(ウォン タイ シン ミュー)は、1915年に建立された香港で一番大きなお寺です。
ここでは、地面にひれ伏してお参りをする人々や線香を立ててまわる人々が、一年中絶えることがありません。人気の占いは、まず筮竹(ゼイチク)を借り(無料)、次に、本殿に向かってひざまずき礼をしながら筮竹を振ります。そこで出てきた一本の竹に書かれている番号を控え、占いアーケードへいって占い師さんに伺いを立てます。占い師さんは180件にのぼるとも言われます。
解説は基本的に広東語ですが、普通語そして英語を話す占い師さんもいます。
●シンフォニー・オブ・ライツは毎晩20時から
香港の夜景は世界的にも有名ですが、九龍半島から眺める香港島の夜景を楽しませてくれるショーは、毎晩20時から18分間行われています。香港島の高層ビルからレーザー光線が飛び出し、香港の夜空を飾ります。
スケールの大きいこのショーは毎日行われているので、滞在中に是非一度ご覧ください。
陸羽茶室 香港島中環士丹利街24ー26號
営 業 07:00潤オ23:00(飲茶は17:30まで) 休 日 旧正月4日間
黄大仙廟 地下鉄黄大仙駅にて下車。 B出口すぐ 時間7:00ー17:30
入場料などはありませんが賽銭箱に心付けを
|