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温家宝首相、両会議後に記者会見

    2008-03-18 21:09:19                cri







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 中国の第11期全国人民代表大会第1回会議が、18日に北 京で閉幕しました。中国国務院の温家宝首相はこの日、記者会見を開きました。この中で、温家宝首相は「今後5年間の任期内に中国をより発展させ、国民の生活レベルをより向上させると共に、社会の進歩をより推進し、中国の改革開放の歩みをより速めることに尽力する」との姿勢を示しました。

 温家宝首相はこの中で、「今後5年間、中国は経済の安定的かつ急速な成長を保ち、農業を強化すると共に、引き続き前向きに就業政策を実施する。また、生態環境の明らかな改善を目指し、失業、社会の最低生活保障、医療などを主とする社会保障体系を整備する」との考えを示しました。

 中国の経済発展について、温家宝首相は「去年下半期以来、中国の物価上昇のスピードはやや加速気味だ。この上昇の勢いをコントロールするために、インフレ抑制が今年の政府活動の主要任務になる」とした上で、

 「現在、中国の食糧貯蓄は依然として1億5千万トンから2億トンの間にあり、主要工業製品の供給と需要の矛盾は変わっていない。政策が適切で、対策が有効であれば、物価上昇の勢いは必ずコントロールできると信じている」と述べました。

 さらに、温家宝首相は「インフレを抑制する一方、経済成長とインフレのバランスを調整しなければならない。中国は13億の人口を有する国で、一定の成長スピードを保つことにより就業のプレッシャーを解決する必要がある」と示しました。

 このほか、このほど、チベットで発生した暴力犯罪事件も記者たちの注目の焦点となっています。これについて、温家宝首相は「充分な事実が証明しているように、今回の事件はダライ・ラマグループが計画的に組織した事件だ」として、この事件がすでに鎮静したことを明らかにした上で、

 「平和的に解放されてから、民主的改革を実施してきたが、チベットは進歩・発展した。『中国政府がチベット文化を消滅させた』というのは嘘である。われわれはチベットの安定と正常な社会秩序を保つ能力があるだけでなく、チベットの経済成長と社会発展を引き続き支持し、チベット各民族の生活レベルを高め、チベットの文化や生態環境を保護しなければならない。この立場は揺ぎないものだ」と述べました。

 また、台湾問題も触れ、「台湾の『国連加盟投票』に反対するのは、この主張がいったん遂行されると、台湾と大陸が同じ中国だという現況が改められ、両岸関係に危機をもたらし、両岸の人々の根本的利益を損なう。また、台湾と大陸に緊迫関係をもたらし、台湾、大陸及びアジア太平洋地域の平和を破壊するに違いない」と示し、さらに、次のように述べました。

 「ここで強調したいことがある。つまり、ひとつの中国という前提条件を元に、両岸の和平交渉をできるだけ速く進めていきたい」。

 さらに、一部西側諸国の人々がオリンピックを政治化し、北京オリンピックのボイコットを呼びかけていますが、これについては、「中国でオリンピック大会を開くことは世界の喜びであり、オリンピックの宗旨を受け継ぎ、オリンピックを政治化にすることはならない」とした上で、

 「中国でオリンピック大会を開くことによって、世界各国との友好と協力が強化されることを望んでいる。オリンピック大会をよりよいものにし、選手たちに満足してもらうと同時に、世界の人々に満足してもらうことを期待している。しかし、中国は先進国ではないので、オリンピック大会の準備段階であれこれ問題が出ることが考えられるが、中国は大会をよりよく開催したいと心から望んでいる」と述べました。

 このほか、温家宝首相は記者会見で、中国の政府機構改革、人民元為替レート、中国とインドの関係などについて記者の質問に答えました。(翻訳:東)

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