2000年に中国で行われた人口調査、日本で言う国勢調査ですが、女性の100に対して男性が120にも達しているという事を今回知りました。国際的には男の子が103から107というのが標準ですから、中国の場合かなり高い訳です。この問題を中国政府も重視していまして、今月11日の国際人口デーの前日に、北京の清華大学に大学生を集め、「女の子を大事にするために立ち上がろう」というボランティア活動をスタートさせました。伝統的な男尊女卑の考え方を無くそうというものです。

　政府は3年前から男女の割合が極端に違う地区、主に農村地区ですが、そうした地区を対象にして女の子が生まれた家庭に対して経済的な援助を行ったり、出産前に胎児の性別を知るための検査を行うことを取り締まったりするなど、色々な対策を講じて来たようですね。その結果、一定程度の改善が見られたことから、それを踏まえて今年からは全国的にこの問題に取り組むことにしたものです。

　男女の割合がかなり違ってくると、結婚問題にも影響が出てきますから。ある中国の大学の先生の推計によれば、2020年には結婚適齢期の男性が女性よりも2400万人も多くなってしまうという数字も出ています。男女の比率が大きく違うことは、結婚問題に止まらず、色々な面で社会にひずみをもたらす可能性があると思います。