中国はお茶の故郷であり、お茶の原産地でもあります。中国人はお茶に詳しく、上は帝王、文人墨客、諸子百家から、下は物売り、平民百姓までお茶を飲むことを楽しみの一つとしています。「門を開ければ七つのことがあり、それは柴米油塩醤酢茶だ」と言われています。このことから見て、お茶のみは各階層まで浸透されていることが分かります。同様、少数民族の人々もお茶が大好きで、チベット族はスーユー茶を、蒙古族は牛乳や羊乳を入れたナー茶を好んで飲みます。
しかし、お茶が人々の口に入ったのは、世界最古とされるお茶の神様である陸羽の著書「茶経」では、紀元前2700年ごろまで遡ります。また、神農が茶葉を使って病気を治したという記述も残っています。
茶は最初は飲用として使われたのではなく、食用、薬用、祭品として用いられました。中国茶が一般的な飲み物になったのは、約2000年前ということになります。広く一般的に普及し始めたのは、唐代からで、宋代に更に盛んになり、明代で今日の基礎が出来上がったと言われています。
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