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民謡
   2006-04-03 16:11:57    cri
 今週、北京の最高気温は10度を下回る見込みです。外を歩いていますと、冷たい風に、思わず体をすくめてしまうほど。こうして、一歩一歩冬が近づいてくるのでしょうね。

 今日の中国民族音楽は、有名な民謡をアレンジした合唱曲を特集しましょう。まずお送りしますのは、蒙古族の「長調民謡」をベースに作られた合唱曲「牧歌(牧歌)」です。「長い」に「調べる」と書く「長調民謡」。これは蒙古族の独特な民謡の一種です。そのゆるやかな起伏のある旋律は叙事詩や叙情詩にマッチし、草原独特の情緒を醸し出します。また、伴奏に使われるのは、民族楽器・馬頭琴です。この馬頭琴の音色によって、草原文化の趣がさらに深まるのです。

牧歌

   

 この「牧歌」という歌は、蒙古族で広く伝わる長調民謡のひとつで、蒙古族の人々の故郷への愛情が溢れた名曲です。その緩やかな美しいメロディーが国内外の人々に親しまれています。

 今日は、1940年代、有名な女性作曲家・瞿希賢さんが作ったアカペラバージョンをお楽しみいただきましょう。

 お聞きいただいているのは、蒙古族の民謡を元にアレンジした「牧歌(牧歌)」でした。

 続いてお送りしますのは、青海省の民謡をアレンジした合唱曲「花児與少年(花と少年)」です。西北部の青海省の高原では、6月から7月にかけてが、夏のシーズンに当たります。草は青く、麦の苗もよく育って、一年の中で最も美しい季節だと言われています。毎年この時期、盛大に行われるのが「花儿会」すなわち「歌比べ」です。各民族の老若男女は鮮やかな民族衣装を身にまとい、この「歌比べ」に参加します。その参加者は少なくとも数万人、多ければ十数万人にのぼります。会場では、各地から集まってきた「うた自慢」たちが即興で歌声を披露します。ひとりが歌うと、別の人がそれに掛け合うように歌い、会場は笑い声や拍手喝采が絶えず、1日中盛り上がります。

花児與少年

   

 お聞きいただく「花児與少年(花と少年)」という歌は「歌比べ」でよく歌われます。

山の中でいちばん美しいのは、この大草原

この大草原は、緑の絨毯をしきつめたよう

人の中でいちばん素敵なのは、あの少年

あの少年は、まるで世の中の春

花の中で、紅牡丹より美しいものはない

人の中で、あの少年より美しいものはない

この歌詞は、若い女性の、恋人への思いをいきいきと表現しています。

  中国民族音楽、この番組は北京のスタジオから黄競がお送りしています。お聞きいただいたのは青海省の民謡「花児與少年(花と少年)」でした。

雲動天不動

   

  広西チワン族自治区は中国西南部に位置し、土地の3分の2以上が山岳地帯となっており、自然の美しい場所です。ここには、チワン族、トゥチャ族、ミャオ族、トン族、ヤオ族などの多くの少数民族が暮らしています。彼らは、歌で自分たちの生活や感情を表すことが得意で、多くの民族音楽を生み出してきました。続いて送りしますのは、この地域に伝わる民謡を元に作られたアカペラ曲「雲動天不動(雲が流れ)」です。この曲ものアレンジを手がけたのは、今日1曲目にご紹介した「牧歌」のアレンジも担当した有名な作曲家・瞿希賢さんです。瞿希賢さんが生み出した、少数民族音楽の持ち味を活かした独特なハーモニーをお楽しみください。

 お聞きいただいたのは広西チワン族自治区の民謡をベースにしたアカペラ曲「雲動天不動(雲が流れ)」でした。

烏蘇里船歌

   

 今日の中国民族音楽は、有名な民謡をアレンジした合唱曲を特集しましたが、いかがでしたか?最後に「烏蘇里船歌(ウスリ川の船歌)」という曲を聞きながらお別れしましょう。この曲は、東北部のホジェン族の民謡です。ホジェン族の人々が故郷の山河を愛する気持ちを歌った曲で、1960年代から多くの人々に愛されて続けています。それでは来週まで。ご機嫌よう、再見!

 

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