北京オリンピックの開催を祝うとともに、中日平和友好条約締結30周年を記念するため、「中日国際交流芸術展」が4日天安門広場の東にある太廟で始まりました。今回の芸術展は中国文化芸術発展促進会、日本作家二十一世紀視点協会とNPOアクセスチャイナ(Acsses China NPO)が共同で主催したもので、4から8日まで開かれます。この芸術展には、中国人画家の作品114点、日本人画家の作品20点が展示されます。
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日本の鹿児島URAMA IESA芸術団 |
新潟県の民間芸術団 |
午前10時に、芸術展の開幕式が行われました。日本の鹿児島URAMA IESA芸術団と新潟県の民間芸術団がそれぞれ日本の伝統舞踊と民謡を披露しました。また、日本で活躍する中国人歌手張柳春さんと展覧会の実行委員を務める日本人歌手黒川泰子さんが、それぞれ中国の歌「森の朝」と日本の歌「千の風になって」を熱唱しました。
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張柳春さん |
黒川泰子さん |
張柳春さんは「日本で生活してすでに16年となりました。中国の発展とともに日本人の中国への関心が高まっていくような感じがしています。特に、最近日本国内でも北京五輪が最もホットな話題となっています。胡錦濤国家主席が日本を訪問してから、両国の友好は更なる発展を遂げました。両国関係の未来は『森の朝』のように明るいものでありたいと願っています」と選曲の理由を話してくれました。
一方、黒川泰子さんは「『千の風になって』という歌は最近日本でとても流行っています。この歌が日本人に好かれる理由は、歌を聞いて人の魂がわかることにあると思います。今日は中国人の皆さんにこの歌を聞いてもらい、日本人の心を分かってほしいと思います」と話してくれました。
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挨拶に立つ中国文化芸術発展促進会候恩余さん |
挨拶に立つ日本作家二十一世紀視点協会代表黒瀬道則さん |
主催者団体のひとつ日本作家二十一世紀視点協会の代表黒瀬道則さんは「中日平和友好条約締結30周年という節目の年に、しかも北京五輪開催の直前に、両国アーティストの傑作を中国で展示することができ、大変うれしく感じています。文化の交流を通じて、国民間の友好促進に貢献できるように頑張っていきたいです。また、両国の伝統的な絵は共通していることが多いですから、今回の芸術展では、中国の伝統的な絵と日本の現代的な絵を選びました。展覧会を通じて、中国人の皆さんに日本の今を伝えたいです。」と展覧会の狙いを紹介してくれました。
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薩仁高娃さん(サランゴワ) |
NPOアクセスチャイナ(Acsses China NPO)の代表で、今回の芸術展を企画した薩仁高娃さん(サランゴワ)さんは「北京オリンピックの開催を祝い、中日友好を促進し、両国の若い画家の交流を促すために、今回の芸術展を企画しました。企画を実現するためには、いろんな困難を乗り越えなくてはなりません。例を挙げますと、展示される日本画家の作品は昨日の夜やっと北京に届きました。翌日の朝の展覧会に間に合うために、みんなと一緒に朝の2時まで会場でセッティングしました。それでも、芸術展によって、両国の民間交流に自分なりの貢献をすることができて、この上なく光栄に思っています」と感想を話してくれました。
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建築家の高崎正治さん |
京都造形芸術大学教授で建築家の高崎正治さんは「中国で自分の作品を展示することができて、大変うれしかったです。ヨーロッパの美学と比べると、アジア美学の特色は「余白」にあると思います。この点では、日本と中国は共通しているから、その特色をみんなに理解してもらうため、この画「ZERO COSMOLOGY」を展示することにしました」と作品を紹介してくれました。
芸術展を見ていたある中国人女性は「絵を鑑賞する専門的な知識はもっていませんが、この目で両国芸術家が創造した美をチェックしました。両国の画家の絵を比較しましたが、「相違点」より、「共通点」を感じました。」と感想を話してくれました。
NPOアクセスチャイナは国際文化交流を促進するための特定非営利活動法人です。中日間の文化交流のほかに、日本とモンゴルの交流などの分野でも活躍しています。(ホームページ:http://sany.fc2web.com/tbl.htm)
(取材:トウ 徳花)
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