いつもの年なら真夏の暑い日が続くはずですが、今年は今の所気温もあまり上がらず、少しじめじめした蒸し暑さを感じます。これまでは全くなかったことですが、今日は傘が要るかななどと出がけに思うことが多くなりました。このようなじめじめした天気は北京っ子には息苦しいものです。
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夫妻肺片 |
麻婆豆腐 |
ところで、これまでの中国のレストランの英語のメニューは、漢字そのまま訳したものが多かったので、英語のメニューを見てもわからない、さらに誤解してしまうこともあったようです。たとえば有名な「夫妻肺片」、これは唐辛子の味噌でつける牛肉やモツのことですが、漢字をそのまま訳すと、夫と妻の肺の薄切りになってしまって、怖くて注文することを止める人が多かったそうです。「麻婆豆腐」でも、英語の直訳ではあざのあるおばさんが作った豆腐というように訳されていました。
そこで、そんな誤解を招かないように、北京市人民政府外事弁公室と北京市観光局は『中国語メニューの英語訳』という冊子を作りました。オリンピックを控えて、英語のメニューを統一しようというものです。この中には、中国でよく見かける1571種の料理や主食、「小吃(軽食)」、デザートの名前を中国語と英語で載せています。
しかし、この統一した翻訳は「中国の料理文化を体現していない」と批判の声もありました。中国の料理の名前には物語りや言い伝えが盛り込まれていることがよくあるからです。ところで、中国文化のわからない外国人にとって、そう料理名を裏付ける文化を説明するには、かなり難しいことも事実です。料理の名前に物語や言い伝えが盛り込まれているというのは、それこそ中華料理の歴史や文化の長さを証明することでもあると思います。外国人はみんなきちんと説明されれば、いっそう関心を持つのではないでしょうか。
さて、今週の番組ですが、「お便り紹介」のコーナーでは、岐阜県高山市にお住まいの羽場浩喜さん、鹿児島県日置市にお住まいの川原明広さん、宮崎県都城市にお住まいの吉留杉雄さん、群馬県渋川市にお住まいの鈴木義一さん、福岡県行橋市にお住まいの小松竜太郎さんから寄せていただいたお便りをご紹介しました。
また、「ホットホット通信」のコーナーでは、日本国際協力機構(JICA)と中国国際民間組織合作促進会(CANGO)が主催する第2回日中NGOシンポジウムの様子についてお伝えしました。詳しくは「ホットホット通信」のほうをご参考ください。
それでは、番組をお楽しみください。
(文:東)
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