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開会式で挨拶する平山氏. |
開会式に参加する各界の人々 | 日本画壇の巨匠と言われる平山郁夫さんの「「平山郁夫 祈りの旅路」展が9月3日から東京国立近代美術館で開催されています。
3日の開会式は日本各界の人々400人ほどが参加して盛大に行われました。
この展覧会は、平山さんが29歳の時に書かれた《仏教伝来》から近年の院展出品作に至るその代表作約80点を、「仏陀への憧憬」、「玄奘三蔵の道と仏教東漸」、「シルクロード」、「平和への祈り」の4章にわけ、その芸術の軌跡をたどります。シルクロードを題材にした作品は全展示作品の3分の1ほどを占めています。これについて、東京国立近代美術館の尾崎正明副館長は、「《仏教伝来》は唐代の僧、玄奘三蔵が、仏典を求めてインドへ旅したことに題材をとっているが、やがて平山氏はこの玄奘の求法の道を自ら辿ると共に、ヨーロッパとアジアを結ぶシルクロードを訪ねるようになった。そして、そこで繰り広げられた雄大な歴史に感銘を受け、風景としての歴史画とも言うべき独特の画風を作り上げた。それらの作品には文学的な叙情性や、歴史的なロマンが満ち溢れており、それが平山芸術の魅力の一つとなって、多くの愛好者をひきつけている」と述べました。
会期は9月4日から10月21日までとなっています。
来年日中平和条約締結30周年を記念して中国北京で平山郁夫画伯はその作品展を開催するとのことです。
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