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日本のホテルで研修中の中国大学生
   2006-05-22 15:18:23    cri
 温泉の町として知られる静岡県伊東市にホテルニュー岡部という旅館がある。このホテルで旅館業研修のため中国山東省から来た四人の若い女性がおり、四人とも山東省旅遊学院の学生で、名前は李雪さん、孟方方さん、単良さん、張文冉さんと言う。3月のある日、私は彼女たちを取材するため、伊東を訪れた。

 ホテル側の手配により、ホテルの一角で彼女たちと会った。みなホテル側の制服に身を包み、その自己紹介を聞かなければ中国人だとはだれも思わなかっただろう。日本に来てすでに半年ほど経ったそうで、一番印象に残ったものは何だろうかと聞くと、みな異口同音に「日本人従業員はサービス意識が強い。お客様は神様で、お客様のために至れり尽くせりのサービスをすること。不平不満があってもお客様の前では絶対出さないことだ」と答えた。済南市うまれで身長172センチの李雪さんは「ホテルの責任者でさえ、お客さんのためにスリッパをそろえたりするのを見てびっくりした。日本人に学ばなくてはいけない」と言った。

 日本での生活になれてきたかとの質問に対し、孟文文さんは「今は大分慣れたが、最初はベッドや椅子のない生活にはどうしても慣れず、夜は中々眠れなかった。その時、ベッドがあればいいなとよく思っていた」と話すと、単良さんは「今もう大丈夫。仕事で疲れて、宿舎に戻ると畳の上に転がって寝るのはすごく気持ちがよく、ベッドから落ちる心配もない」と冗談半分に言った。日本食はみな大丈夫だが、中華料理が恋しく、特に母の手料理を食べたいとも言った。

 日本人が中国のことをあんまり知らないとショックを受けたとも彼女たちは素直に言った。日本のホテルで研修している彼女たちは当然のことながら周りの人々からの注目を集め、よくあれやこれやのことを聞かれたそうだ。単さんは「よく聞かれたよ。中国にはテレビがあるか。ラジオがあるか。中国のことをあんまり知らないことには正直言ってびっくりした。今の中国は20世紀50年代の中国ではない。今テレビのない家庭はほとんどない。日本で販売しているものの多くはmade in chinaではないか」と不機嫌に言った。口数の少ない張文冉さんは「別に悪意でこのような質問をしたのではないことはよく知っている。隣の国・中国のことをあんまりにも知らないね」と言いました。彼女たちにとってびっくりすることはもうひとつある。それは年配の方がパートタイムで働くことだ。李雪さんは「パーティがあると、多くの年配の方が手伝いに来るじゃないか。あんな年で働きに出かける何て、理解しがたい」と言いました。

 彼女たちはホテルで働く傍ら、日本語の勉強も続けている。教えているのは石田と言う女性の先生だ。石田先生のことを言うと、みな口をそろえて、「石田先生はよく教えてくれるよ。いつも私たちに、日本での研修期間は短いから、効果的に利用しなさいといった。そして、私たちの日本での見聞を広げるため、私達をいろいろなところへ連れていくのだ。また、日本の文化・茶道や生け花などのことをも教えてくださる。先生と年はかなり離れるが、いつも打ち解けて話し合うことができ、とても嬉しく感謝の気持ちでいっぱいだ」と言いました。

 研修が終わって帰国してから、何をするかと聞くと、単良さんは「できれば日本語の勉強を続けて行きたい。まだ若いから、早く仕事をする気持ちはない」と答えれてくれた。孟さんは「折角日本語を勉強したから、大学卒業後通訳などの仕事をしたい」と言った。今考えていることは何かと質問すると、みな、早くここでの研修を終え帰国したいと言った。ここで彼女たちが日本研修で予想通りの成果をあげることをお祈りする。

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