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水郷の町・近江 黒壁スクエア 
   2006-05-22 15:18:23    cri

水郷の町・近江

 年を明けてまもなく、関西国際広報センターから近江取材の誘いがあった。近江はどんな町なのか、インターネットで調べたところ、色々と分かった。

 近江は地形的に日本のほぼ中心にあり、その地理的条件を背景に古くから主要街道(東山道,北国道,東海道等)が巡っていた。また、朝廷のあった京の都と隣接していることで商業や工業も発達し、特に農業は琵琶湖を擁し水利も良いことから生産性も非常に高く、「近江を制するものは、天下を制する」と云われた。

 水郷の町、歴史の古い町じゃないか、私は中国の水郷の町と言われるところに生まれたことから、興味が湧き行ってみることにし、すぐにメールでエントリした。

 3月中旬、新幹線で米原駅に着いた時、あいにく小雨が降り出し始めた。関西国際広報センター(KIPPO)の清水さん等はわざわざ大阪から迎えに来てくれた。去年、奈良取材の時に色々とお世話になった懐かしい方々である。

    

黒壁スクエア

 雨は降り続けている。三月とは言うものの、雨は冷たい。幸い東京を出る時、ダウンジャケットを着たので、ちょうどよい。先見の目があるといわれた。

 長浜に着いた。目の前にあるのは、今日本で観光地として名の知られる黒壁スクエアだ。よその観光地とは一風変わった壁の黒い建物ばかり。アーチのある長さ200Mほどのこの商店街には、明治の建築物を改造した店舗が30軒あり、ガラス製品やお土産品などを販売している。しかし、雨のせいか、観光客は多くない。

 黒壁スクエアを統括している黒壁会社責任者の紹介によりますと、この商店街は、今から17年前に、一通りもまばらで閑散としていた。そんな町を何とかして、元の活気ある町によみがえらそうと、地元実業家8人が立ち上がった。長浜市の支援を受け、明治時代に建築された外壁が黒漆喰仕上げの旧銀行(愛称:黒壁銀行)の建物を買い取り、保存活用することにした。資本金1億3千万の株式会社黒壁(第3セクター)を設立し、その建物を商業ベース・黒壁ガラス館としてよみがえらせた。これは、長浜再生の大きなきっかけとなった"黒壁"の誕生であるったそうだ。その後も株式会社黒壁の直営館やグループ館を増設し、"黒壁"を中心としたエリアを「黒壁エリア」として見事によみがえらせた。

 こうして、長浜は、「市民主導型まちづくりの成功例」として日本全国的にもその名をはせ、視察や取材に多くの外国人も訪れている。現在、「黒壁スクエア」は年間200万を越す県内外からの観光客が訪れているそうだ。

 この30店舗のうち、人気を集めているのはガラス館だそうだ。行ってみた。ガラス製品は、普通家庭用のものではなく、手工芸品のガラスやアートガラスで、どれもこれも高価で素晴らしい。こうしたガラス製品を作るのに、北海道の小樽やイタリアのベニスに行き、学んできたという。

 ガラス館に行って見た。とにかく品物の豪華さにはびっくりした。また、一般の人も気軽に買える、値段が手頃の品物も少なくない。一室で3人の若い女性はガラス館のスタッフについてガラス製品を作っている。

 このガラス館は30代の若い女性のお客さんをターゲットしているとの紹介を聞いたとき、その発想に感心した。確かに若い女性が来ると、男性はついてくる。そして、少々高い品物でも気前よく買う。商売するには、心理学の勉強がどうしても必要になってくる。

 このガラス館のほかに、土産品を売る店が沢山あり観光客をひきつけている。黒壁スクエアのますますのご発展を祈りたい。

(写真:kokusei)

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