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中国人民抗日戦争記念館から思うこと
   2005-08-13 19:02:44    cri

 中国人民抗日戦争記念館は、1987年に建てられました。場所は、北京の西南部、盧溝橋のすぐそば。1937年7月7日、抗日戦争のきっかけとなった盧溝橋事件が起こった場所です。

 記念館では、今年に入り、改修工事が行われました。4ヶ月の工事期間を経て、7月7日、リニューアルオープンしたばかりです。初日の3日間だけで、2万人近くの人が記念館を訪れました。その後も、毎日多くの人が見学にやってきます。

 記念館内の展示は、8つのテーマに分かれています。「抗日戦争の勃発」」「日本軍の暴行」「中国人民の対抗」「国際社会からの援助」「戦争の勝利」などです。展示資料はおよそ800点。そのほか、写真600枚、統計資料40点などにより、歴史をわかりやすく解説しています。そのうち、141点の展示資料は、今年初めて公開されるものです。

 では、抗日戦争記念館の歴史について簡単に振り返ってみましょう。

 「歴史と過去を忘れず、平和を大切にして、未来を切り開く」。

 こうした願いのもと、抗日戦争記念館は建てられました。敷地面積は3万平方メートルあまり。うち、展示面積は6000平方メートルとなっています。

 中国人民抗日戦争の歴史を伝える、中国国内唯一の、総合的な大型記念館です。

 館内には、本館、資料センター、南北の四号院と3つの施設があります。

 この記念館について抗日戦争記念館の王新華館長は次のように述べています。 『日本では、中国は「愛国教育」を実施していると言われていますが、そうではありません。記念館建設の目的は三つあります。

 一つめは、中国人民と国際社会に対し、日本軍国主義者による戦争がもたらした災難と苦痛を理解してもらうこと。日本の軍国主義者は、国際法に違反して、人類の良識と理性に背き、南京大虐殺、強制連行、細菌戦と毒ガス戦を実施しました。中日人民ならびに世界の人類が、歴史の真相を知り、歴史に対する理解を深めれば、あのような悲劇を繰り返すことはないでしょう。

 二つめは、抗日戦争において、中国人民が一致団結して、国のために戦った精神をたたえること。中国人民は、民族の独立と解放のため、統一戦線を敷き、力をあわせて勝利を勝ち取りました。今後も、「中国」をより良い国家にしていくために、こうした中華民族の団結力が必要ではないでしょか。

 三つめは、中国国内外の人々に対し、平和教育を行うことです。中国人は、世界平和を尊重します。戦後、中国人民は、中日両国の和解と平和のために取り組んできました。日本人捕虜を送還し、多くの残留孤児を育て、戦犯を赦し、その後、中日国交正常化をも実現しました。中国人民は、隣国である日本と仲良くしていこうと、平和的共存を望んでいるのです。

 中国政府と中国人民は、抗日戦争を理由に反日教育を行っていません。中国人民は、戦争責任は、日本ファシストと軍国主義者にあると考えています。日本人民に責任はなく、彼らもまた、戦争の被害者です。中日両国、さらには世界中の平和を愛する人々が団結すれば、世界人類の平和を実現できると考えています。』

 さらに、記念館の王館長は『今年は抗日戦争60周年に当たります。中国政府と中国人民は、中日両国が歴史を鏡とし、未来に目を向け、ともに努力して、世世代代の友好を築いていくことを強調しています。それに対して、日本政府と右翼勢力は、日本軍国主義者による戦争に対し、正しい認識と反省の誠意を欠いており、靖国神社への参拝を繰り返し、歴史教科書を改竄し、侵略戦争の事実を否定するような発言をしています。また、慰安婦問題や強制連行の問題など、戦後処理の問題もあります。このような態度に、中国人民は傷つけられています。対日感情は、こうした背景のもとに生まれてきたのです。日本政府は反省しないどころか、中国の歴史教育にまで再三口を挟んでいます。これが、中国人民の感情を害しているのです。』と次のように語りました。

 

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