臭豆腐(しゅうどうふ)は、豆腐を使った中国名物料理の一つで、とても人気のあるものです。中国では、屋台やレストランで出る場合もありますし、スーパーで売られる場合もあります。
屋台やレストランで扱われる臭豆腐は、普通油揚げにしてタレをつけて、軽食として食べます。スーパーで売られているのはほとんど臭豆腐の缶詰で、塩分の高い汁にかなり長期間浸け込んだもので、腐乳(フウルウ)に近いものですが、粥などのおかずや漬物として食べるのが主流です。
臭豆腐は、植物の汁と石灰等を混ぜて、納豆菌と酪酸菌によって発酵させた漬け汁に豆腐を一晩ほどつけ込んだ物です。豆腐に含まれる植物性タンパク質が、漬け汁の作用で一部アミノ酸になり、独特の味とものすごい臭気が出ます。そこで、名前に「臭」をつけたのです。中国では、広く食べられていますが、人によって好みが違うので、嗅いでもだめという人もいます。
また、地域によって使う漬け汁や、作り方も異なるため、豆腐の形と食べ方も大きく異なります。
北京や東北地方では、スーパーで買った臭豆腐そのままを粥などのおかずとして食べ、湖南省では、漬け汁は真っ黒で、白い豆腐が黒くなっています。台湾と華南地域では油で揚げてタレやソースをつけて食べる他、煮込んで食べたり、創作料理として、臭豆腐をつぶして、野菜のみじん切りや調味料を加え、蒸して作ったものなども、各地のレストランで見かけます。 (編集:コオリ・ミン)
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