北京にやって来る外国のお客さんの、一番の狙い目はなんでしょうか。悠久の歴史、いやおいしい料理かもしれません。
時間のある時は、公園の散策もいいでしょう。頤和園、北海公園、天壇公園などは有名ですが、北京市内のあちこちに公園があります。そして、どこでもお年寄りが太極拳をしたり、輪になって談笑したりしているのどかな光景に出くわすはずです。
実は北京の公園はすべて有料。5元とか高ければ20元というところもあります。地下鉄が3元、バスが最低1元ですから、そうやすやすとお年寄りが出かけられるわけがありませんが、秘密がありました。「年票」、つまり一年間有効の定期券があるんです。
2006年分の売り出しがいま行われています。しかも、これまでの12箇所から20箇所に対象が広がったため、人気も高まり初日から行列が続出。北海公園の窓口では3000枚がさばけたそうです。
で、「年票」の料金ですが、3ランクあって、60歳以上が50元、55歳から上の退職者が100元、そして一般の人は200元。これでお年寄りは十分に元がとれることがお分かりでしょう。しかし、いずれも購入の時には老年証や写真が必要ですから、外国人が恩恵に預かるのは無理です。
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