場所: 朝陽区工体北路4号院内
アクセス:最もいいのは車かタクシー。東第三環状線沿線にある長虹橋(兆龍飯店)から西に向かい、工体北路に沿って南側の壁や標識に「夜上海」或いは「蔵酷」と書かれているところを南へ曲がり、20メートル走らせて西へ曲がると道の突き当たりにある。
営業時間:(日ー木)18:00ー02:00(金、土)18:00ー05:00
料理: 地中海料理
中国では「酒香不怕巷子深」(酒がうまければ、どんな横丁に店があっても商売には心配なしという意味)。蔵酷(ツァン・クー)はまさにその通り。工体北路というバーが立ち並ぶ集まる通りの裏側にあり、立地がいいとは言えない。
この店、元は工場の作業場で、一時映画館になったこともあったが、「蔵酷」、「面酷」、「粉酷」で知られる林家兄弟の一人、有名な前衛アーチストの林天苗にデザインされ、レストランの表はガラス張りで、外から中がはっきり見えるつくりとなっている。「ガラスボックスの中の樹」がセメントの床には大きなお皿に置かれ、フロントなどはライトの光を浴びて一味違った雰囲気。、
この店の経営者は、「新しいことなら是非やってみたい」という弟の林天目。「蔵酷」という店名は英語のLOFTの中国語訳「倉庫(ツァン・クー)」とは同音で、店の風格とはぴったり。また通りの裏にこれほどデザインにこだわった店が隠れているという意味もあるという。
蔵酷は疲れた都会の人々の安らぎの場所だけではなく、現代芸術の発信地ともなっている。毎週、ここで前衛的な音楽、アート、テスト的な映画、舞台劇、発表会がある。林天目さんは「真の『酷(クール)』とは、簡単にそのものが見えたり感じたりするものではなく、理性的でロジックがあり、成熟したライフスタイルなのだ。そこで、『蔵酷』を極端なクールではなく、多極的な文化活動を通じて現代の文化芸術の交流センターにしていきたい」と話していた。
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