ここ最近、北京を初め、上海、広州、香港などで流行っているレストランがあります。家庭的な料理を、シェフお任せで出すレストランです。中国語の「私家菜」とは「家庭的な料理」という意味になります。
清朝時代にも私家菜に似た、皇帝がお抱えシェフに毎回お任せ料理を作らせていたという話もあります。
私家菜を出すレストランは店内がとてもこじんまりしており、シェフの数も1、2名というレストランでは少数のお客さんに心温まる家庭的な料理を提供したいということで、最近、国内外のお客さんから注目されています。
北京の後海という今話題のスポット、そこから歩いてすぐの胡同の中にある、「梅府家宴」は、京劇の名優、梅蘭芳専属料理人の子孫がシェフをつとめるレストランです。
女役だった梅蘭芳が上海から北京に移る際、現地の食事で太ることを懸念しお抱えの上海人シェフを連れて北京に来たそうです。「梅府家宴」で出される料理はローカロリーで、あっさりした味付けの上海家庭料理です。
一人200元から1000元までのコースがあります。200元のコースでは、前菜6品の他7品の料理、それに炒飯とスープ、デザートにフルーツとなっています。
中国の旧い家屋、四合院を改築している店内の入り口には、梅蘭芳が京劇で楊貴妃を演じた時の衣装が飾られています。
「梅府家宴」
北京市西城区後海南沿大翔鳳胡同24号 電話:010-6612-6845
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