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春になると、郊外に行きたくなります。大自然の中でストレスを発散できます。日帰りですから、予算もかからないし、そんなに疲れることもないです。今日のぶらぶら歩きはそんな北京郊外をご紹介します。
北京から100キロ離れている野原の野に数字の三に坂道の坂と書く「野三坂」というところです。野三坂は北京から車で一時間ほどでつきます。600平方キロほどある敷地内には、幾つかの景勝地があります。
中でも「百里峡」は一番有名だそうです。長さ105中国里(およそ22.5キロ)あることから、その名がつきました。百里峡に入ると、まるで仙境に入ったみたいです。緑と色とりどりの花が一面に広がっています。ガイドの李静さんは「百里峡は谷で、道幅はとても狭く、両側は全て山なのです。人がその谷間を歩くと、空はすき間のようです。」と話してくれました。
百里峡を更に先へ歩くと、「サソリ溝」となります。サソリではなく、サソリ草という植物が咲いているのです。この草の形は桑の葉の形に似ています。このサソリ草の葉を触れると、肌が痛くなります。遊ぶ時はできるだけこの草に触らないようにしたほうがいいです。サソリ草のほかに「一線空」を見ることができます。ですから、サソリ草があっても観光客が多く訪れるそうです。芝生に横になって、すき間から、青空を仰ぐことができます。是非見てみたいです。まるで童話の中のワンシーンみたいです。
更に歩き続けると「トラの口」に着きます。トラの口、なんだか探検をしているみたいです。そこは野三坂の一番険しいところだそうです。両側の崖にある大きな粒粒がトラの歯にたとえられているのです。「トラの口」に入り、ちょっと歩くと、海棠谷となります。海棠の花がいっぱい咲いているところです。
ここ海棠谷には美しい伝説があるそうです。観光客の沙丹さんは「昔昔、海棠という名前の少女がいました。この少女がお父さんと猟をしていた時一頭のトラに遭いました。少女がお父さんを助けようとして大怪我をしてしまいます。その後、彼女の血が流れた場所には赤い海棠の花が咲いたのです」と話してくれました。なるほど、だから海棠谷と呼ばれるようになったのです。
野三坂のそばには小さな休憩所があります。野三坂で遊び疲れた観光客はここで休憩をとったり、食事をします。野三坂にはホテルなど宿泊所がないので、皆農家に泊まります。
とても清潔で、そんなに高くないのです。一晩で一人15元ぐらいです。観光客の馬春華さんは「その農家ごとにスタイルが違うのでとても面白いですね。四合院の造りだったり、二階建てだったり、平屋もあります。価格も高くないしいいですね」と話してくれました。
野三坂には車でいけるし、北京南駅から列車でも行けます。ガイドを雇うのもお勧めです。チャンスがあればぜひ行ってみてください。
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