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今回のぶらぶら歩きは中国南部の福建省、武夷山に行ってみましょう。
武夷山は、中国福建省の西北部に位置しています。ユネスコは1999年、ここを文化と自然の「複合遺産」として、世界遺産のリストに正式に登録しました。
武夷山の総面積は9万9975ヘクタール。中国の世界遺産の中では、最大の面積をほこります。山の東部は低山丘陵地域で、多くの変わった石や峡谷、渓流、赤色砂岩の絶壁などが集まっています。また、西部は中山丘陵地域で、標高1000メートル以上の峰が120、深さ500~1000メートルの大峡谷が数十もあります。地球の同緯度地域では、代表的な最大面積を誇る「中央アジア熱帯林」が広がっており、その生態系は完全なまでに残されています。
武夷山市観光局の余沢嵐局長は、「武夷山の最大の特徴は山と水が非常によく融合していることです。観光 客がここに来ると、山の景色を楽しみ、美しい渓流で遊んだり、水の音を聞いたり、本当に楽しめるのです」と話してくれました。
観賞スポットのベストワンと言えば、「武夷第一勝」と称される「天遊峰」です。標高408.8メートルで、一枚岩でできています。それほど高くはないですが、切り開かれた八百以上の石段はきわめて険しいです。景観が最もすばらしいのは、日の出前だそうです。
長年の雨水により、水の流れの跡が残りました。まるで布のようです。そして天遊峰の半分ぐらいのところに幾つかの人の手の平のような跡があります。そのことから、「晒布岩」、「仙掌峰」とも呼ばれています。
この二つの名前にはある伝説があります。ガイドの劉恭蓮さんは「昔々、ある仙人が絹織物を天秤棒で運んできた時、この仙人は絹と自分の掌の跡を残していったのです。ですから「晒布岩」、「仙掌峰」と呼ばれるようになりました」と話してくれました。
この珍しい岩と美しい景色に魅了された台湾からの孟令軍さんは「このような岩はこれまでにも見たことがないですね。台湾にはないですし。武夷山は大自然の産物と言えるでしょう。山に水、とってもいいところですね」と話してくれました。
水といえば、九曲渓でしょう。九曲渓は、曲がりくねった河の流れから、その名が付きましたた。「そこには武夷山の魂が現れている」と人は言います。くねくねとした流れは群峰を切り開き、「水が山を渡り、山が水を抱く」景勝を生み出しています。
筏が河を下ると、周辺の山々は角度の変化によってその姿を変えていきます。霧雨の中で見え隠れする山の姿は、詩情と画意(がい)に満ちあふれています。
「星村」という村は九曲渓のそばにあります。ここには百艘以上もの筏が泊められています。観光シーズンになると、多い時で400艘もの筏が河下りをするだそうです。安全面を考慮して、一艘の筏に長さ約9メートル、幅約1メートルの筏が二つくくり付けられているのが特徴です。
筏の上のイスに座ると、靴底がちょうど水面ぎりぎりといった感じで、とても楽しめます。船頭の韓永福さんは 「九曲渓の水は上流の自然保護区から流れてきたものです。上流のあのあたりは全部原始林です。鳥や動物の天国、昆虫の世界、猿のふるさとと呼ばれています」と話してくれました。
北京からの観光客張莉さんは「保護区には緑の植物があって、とても綺麗。猿もいっぱいいますし面白いですね。ここの生態環境は本当によく、空気がとても美味しいです」と話してくれました。
観光の後はもちろんお土産です。武夷山は霧が深く、気候が温暖で、湿度が比較的高いという自然環境のため、質のよいお茶が生産されています。人々に親しまれている名茶・ウーロン茶の元祖は、武夷山の「武夷岩茶」です。
武夷山の「九竜クー」と呼ばれる深山幽谷に、岩壁に生育するという一叢の茶樹があります。すなわち、それが「茶の王」と称される「大紅袍」です。この茶樹から生産されるウーロン茶は、毎年ごくわずかだそうで すが、数年前の競売では、20グラムが15万6800元で落札されたそうです。
でも、普通の武夷岩茶はそんなに高くないですので、安心してください。もし武夷山に行ったら、ぜひそこの武夷岩茶を買って欲しいです。
武夷山には武夷山国際空港があります、北京、上海、アモイからの直行便がありますので、とても便利です。宿泊は二つ星から四つ星のホテルがあります、一泊180元から1000元までです。武夷山の旅行シーズンは5月から11月までですので、是非予約をしてから行ってください。九曲渓の筏下りは一人100元です。お土産はお茶のほか、蛇の皮の製品とか椎茸も有名だそうです。
もしチャンスがあれば、ぜひ武夷山に行ってみてください。
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