北京は、この時期になりますと、雨と共によく(1)雷が落ちています。
皆さんの所はいかがでしょうか。
さて、中国では面白いデータが公表されています。中学生を対象に、「自分の心の中の英雄」について(2)アンケートの調査結果です。オフィスで40代前後のスタッフたちは、中学生時代の体験を話しましたが、それらの人物は殆どが亡くなった軍人でした。戦争で敵と(3)勇ましく戦った人もいれば、庶民の安全や財産を守るために(4)驚いて暴れる馬を阻んだ人もいました。もちろん毛沢東元主席もいました。今回の調査の対象は、この世代の人達の子供たちで、親たちの時代の英雄との違いはどうだったでしょうか。一位は相変わらず毛沢東元主席で、二位は(5)意外にも自分の父母でした。その理由については、「最も愛しており、命では変えられてはならない存在である。人生で多くの教訓や(6)自信、勇気などを与えられたからだ」などが挙げられています。
いまの中学生は殆ど1人っ子のだけに、40代の親たちは自分の成長期と違って、教育面でも、日常生活面でも、子供に多くの愛を注いでいるためではないかと思います。私個人の経験から見れば、小中学校生のときは、両親はいつも仕事などで、日曜日も出勤したりして、私はよく7つ下の弟を背負って遊んだりしていました。親とおしゃべりするなどはほとんどなかったような気がします。子供を持ってから、核家族のためか、食事の時などはいつも息子と一緒に(7)おしゃべりしたりしています。学校やオフィスなどの出来事を話し合っています。また、買い物や旅行もよく一緒に行くようにしています。このような(8)親子関係は、私たちの少年少女時代では経験できなかったことと言えるでしょう。ライフスタイルの変化は、子供の英雄の選び方にも影響したのではないか、と、思っているところです。
今の中学生の尊敬する人は、このほかには、周恩来元首相、仕事や人のためにすべてを捧げた雷鋒軍人、アテネオリンピックの男子(9) 110メートルハードルのチャンピオン劉翔選手、(10)ジャッキーチェン、中国初の宇宙飛行士楊利偉さんなどいます。この中には、軍人や革命のために命を捧げた人はまだまだいますが、40代の親よりは少なくなっています。親、スポーツ選手、軍人、芸能人などがいます。今の少年は英雄や尊敬する人を評価するのに、自分の感性を大事にするようになっているんだなと、関心しています。
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