6月21日は(1)夏至でした。北京は夏本番が訪れ、猛暑が続いています。夏至のこの日は昼間の時間が一年で一番長い日でしたね。
さて、今年の中国全国の夏の暑さは猛烈です。北京はこの間の最高気温は38度になり、地表温度はなんと50度にも達していました。夏至に入ってから、北京は35度以上の真夏日が続き、例年同期より高めだとのことです。このためか、最近、(2 )タイヤがパンクしたり、オーバーヒートする乗用車が多くなっています。(3)高温に見舞われたのは北京だけではありません。西北にある西安は高温が一週間も続いており、新疆の(4)トルファンはすでに40度を超えています。東部の天津市でも早くも高温の(5)警戒予報が出されています。(6)泉の町として名が知られている山東省の省都済南市も38度を越えています。
周りでは、「(7)だるい、(8)暑くてたまらない、のどが渇いた」などを連発する人が多いです。専門家によりますと、今年の夏本番の北京は、30度を超える気温は普通ですが、38度まで上昇することは珍しいそうです。
このように北方は高温に見舞われていますが、中国では(9)長江と言われる揚子江の南流域は、(10)大水害が広がっています。中国の名山であるロ山のある江西省は(11)豪雨が降り続き、多くの河川は(12)警戒線を突破しています。これからもまだまだ豪雨が続くということで、今年の洪水には厳戒が必要です。江西省の東南部にある福建省でも、豪雨による(13)土砂崩れが発生しています。そして道路が寸断されるところも数十箇所出ています。福建省といえば客家の土で建てられた独特な円形の建物『土楼』やウーロン茶の産地などで名が知られています。江南地区のセッ江省は、大雨で(14)土石流、(15)山崩れなどが発生し、家屋が百軒以上(16)倒壊しています。ベトナムと国境を接している広西チワン族自治区と広東省は、珠江が流れており、豪雨で道路が寸断し、北京につながる鉄道は10箇所以上が(17)陥没して、列車ダイヤが乱れています。これらの地区はいずれも、防災復旧作業がきびしくなっています。
毎年このごろになりますと、中国南方は洪水災害に見舞われますが、今年は北方の高温も加わりました。油断できない今年の夏のようです。
|