(1)キリギリスが鳴くシーズンになりました。(2)夏本番の到来を告げる声ですね。暑ければ暑いほど声が大きくなると言われていますが、皆さんの所はいかがでしょうか。
さて、北京の(3)小中学校は、先週の金曜日に一斉に夏休みに入りました。中国では、(4)夏休みまでが一学年の終わりで、夏休み明けの9月1日が新学期の始まりになっています。先週の金曜日は最終日で、息子は5年生の締めくくりとして期末試験の成績を持って帰りました。今の成績の表示は昔と違って、(5)ゆとりのある教育にちなんで、(6)赤ペンで書かれるのは点数ではなく、(7)優、良、合格です。数学と国語は一応優になっていますが、英語は良だけでした。詳しい点数はないのと聞いたら、それぞれ91、89、87で、クラスの50人の中で(8) 17位とのことです。息子の前で、この程度の点数でいいの、「6年生の時、(9)有名な中学校の試験に合格できるかしら」とぶつぶつ文句を言ってしまいました。
でも、(10)保護者としての気持ちは矛盾です。文化大革命中10年間中断された大学試験が、1978年に回復されて以来、子供の遊び時間がどんどん削られてきています。中学生まで宿題をやった記憶がなく、遊び中心だった自分のことを思い出したら、今の児童は遊ぶ時間が少なすぎるとも思っています。ですから、期末成績に不満を漏らしたのは、息子への期待は少し高すぎるではないかと、反省もしています。息子がお父さんに成績とクラスでの順位を教えると、「なかなかいいじゃない」と褒められました。息子はなにも言わなかったのですが、しばらく経ったら目を赤くしました。
それを見た私はなんとなく言葉で表せない感じがしました。でも、中国語では、(11)「母親の意気込みは天より高い」と言われ、息子の寝顔を見ながら、頑張って、と心で言い聞かせました。
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