中国では、めっきり秋めいてきたが、昼間は相変わらず夏の暑さが続くことを(1)「秋の虎」と言っています。北京はこのところ昼間の最高気温が30度ぐらいの「秋の虎」に見舞われていますが、皆さんの所はいかがでしょうか。
さて、9月1日の新学期が近づくにつれて、北京では大学へ向かう新入生の(2)姿が目立っています。中国の大学では、新入生は在学生より(3)早目に始まります。というのは、新入生は男女とも一週間の軍事訓練を受ける(4)カリキュラムが組まれているからです。郊外でもっぱら設けられた拠点に集まって、進行訓練や(5)射撃などを含めた軍事化された集団生活を送ります。隊列の練習がメインで、日焼けしながらの訓練は大変のようです。また、普段は(6)束縛のない環境で育った若者にとって、最も辛いことは大勢の人と同じ部屋に寝泊まりすることに違いありません。
今、ほとんど1人っ子なので、物質的に恵まれている一方、体力の低下や集団生活が苦手な問題も浮上してい ます。これを克服し、数人との(7)合宿生活に慣れることなどを含め、親から離れて大学生活に(8)順応させることが、軍事訓練の狙いでしょう。
また、今、軍事訓練は中学校、高校、企業などにも浸透しています。(9)忍耐力の養成のためもありますが、その効果としてはいかがでしょうか。ある中学生がその感想で、「普段家にいるときは(10)食べ物や着るものに困ったことはありませんが、幸せと感じたこともありません。けれども、一旦親元を離れて、知らない所へ行き、選択などすべて自分でやることになって見ると、親との生活がどんなに幸せであるか実感できました。それと同時に、親の苦労も十分分かるようになりました」と話しました。
これこそがなによりではないでしょうか。
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