北京は昼間の気温が30度前後で、夜の気温が20度以下という10度以上の気温差の季節になりました。皆さんの所はいかがでしょうか。

　さて、このごろ、私の住んでいる団地では、木と木の間に線を張って野菜を掛けて乾燥させたり、空き地に(1)竹製のすだれを敷いて、(2)千切りの大根などを乾燥する風景を良く見かけます。

　最も多いのは「干しからし菜」です。(3)からし菜をお湯に通して線に掛けて干しておきます。私はこのような仕事にはいつもうまく行かないので、とても難しく感じています。ついでにそばで留守番をしている年配の方に、「この仕事は面倒くさくないですか」と聞くと、「そうではありませんよ。からし菜が一番安い時期でしょう。買ってきてから(4)お湯に通して干すだけだから。何も難しくはないですよ」と私を見つめながら答えてくれました。私は「いつも乾かないうちに(5)腐ってしまうので、すごく難しいと思っているの」と言いました。すると、この年配の方は、「冬にはこれをお湯に戻してから、うどんに入れたり、肉と一緒に煮込んだりすると、柔らかくて年寄りの口にも合いますね。私の家族もお気に入りだよ」と、微笑みながら教えてくれました。御礼を言って離れようとするとき、「あなたたち若者は忙しいから、こういった(6)干し物を作る暇はないね」と、このお年寄りは言いました。

　秋の収穫の季節に、からし菜のほか、大根、(7)胡瓜、(8)なすそれに(9)蝦などを(10)のんびりと干すお年よりの姿が楽しそうに映りました。