中国の南部の(1)浙江省などでは、台風の影響で、大きな被害が出ています。日本も、今年はいくつかの台風に襲われましたね。この間のアメリカに上陸した(2)カトリーナも含めて、今年は台風の被害が多いようです。被災地の皆さんの安全とご健康をお祈りします。
さて、9月18日は旧暦の8月15日で、中国ではこの日を(3)中秋節と言い、祝う習慣があります。中秋節が近づくに連れて、「月餅」の入った手提げを持つ人の姿が目立っています。この二三年、月餅の包装が派手になり過ぎると、批判されていますが、今年も、中国の古代風の絵をプリントした袋に、月餅の入った赤いケースという包装は、相変わらず多いようです。
でも、その多くは自分と家族用に買ったのではありません。会社や国家機関などでは、お祝いとして、もらったものもあれば、親友やお得意先に送る場合も多いのです。そして、自治体政府がお見舞いとしてお年寄りや身体障害者などを訪ね手渡すこともあります。私たちも、毎年放送局からいただいているので、あまり買うことはありません。
旧暦8月15日は秋の最中ですので、真ん中の中に秋と書き「中秋」と名づけられましたが、中国人はこの季 節の(4)満月を、家族で団欒を楽しむことが(5)慣わしです。ですから、この夜は、家族揃って、月餅や果物を食べ、アルコール類を飲みながら、(6)お月見をするのが最高とされています。また、月餅を贈ることは、福を贈るという(7)縁起のいいことだとされています。
月餅をプレゼントしたり、頂いたりすることは、このような願いが込められているのです。実際、食べ物に困ることのない現在では、ナッツ類やアンなどの入った甘い月餅を食べたいという人は、そんなにいないようですが、月餅は毎年このごろ、家庭の食卓を飾るようになっています。
私たちは毎年、放送局から直径5センチの月餅を10個ぐらい頂きますが、甘すぎて(8)全部食べきれないことに悩んでしまいます。スタッフの間では、月餅を配るより(9)現金を頂いたほうがありがたいと(10)ジョークを言い合っていますが、もし本当にそうなると、また気分的に落ち着かなくなるのではないかと、思っている私です。今年も、(11)油こくて、甘い月餅を食べ、家庭円満を祈りましょうか。
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