日一日と秋が深まっていくが、このごろの北京の昼間は、(1)小春日和の陽気に恵まれています。皆さんのところはいかがでしょうか。
さて、最近、世の中の話題と言えば、鳥インフルエンザです。中国でも、テレビ、ラジオ、新聞などの(2)メディアは、毎日、これについての報道が多いです。今年は人間への感染も出たことから、(3)鳥インフルエンザの危機が一歩人間に近づき、もう(4)対岸の火事と見過ごせません。私も含めて、周りには普段の暮らしでは、(5)インフルエンザにかかったときはあまり気にせず、お湯を一杯飲んで体を暖かくして、一日中寝れば(6)治ると思っている人が少なくありません。でも、20世紀で4回も起きたインフルエンザの大流行は、人類に大きな被害をもたらしたようです。1918年から19年までの(7)「スペイン風邪」では、5000万から1億人が、1957年から58年まで流行った(8)「アジア風邪」は100万人が死亡し、1968年から69年までの(9)「香港風邪」と1977年の(10)「ロシア風邪」も世界的範囲で脅威を振いました。
科学技術が進んでいる今日、20世紀のような被害を受けるかどうかは、(11)断言できないだが、厳しい予防策は欠かせないようです。この間、中国中部の湖南省で鳥インフルエンザが確認されてから、全国的な予防措置が一段と強化されています。前日、息子の小学校の(12)保護者会に参加したのだが、校長先生に、「お金を惜しまずに、ぜひインフルエンザの(13)ワクチンを接種させてください」と言われました。これは、北京市の教育当局の会議で強調されたとのことです。ワクチンの接種によって、H5N1型鳥インフルエンザが体内に入った場合、インフルエンザウイルスと組み合わさって突然(14)変異を起こすことを防ぐことができるということです。
このほか、私がよく野菜を買っている自由市場では、生きた鶏を売るコーナーがあったが、今は、その大きな(15)鉄柵の籠は空っぽになっています。
我が家でも、緊張感が高まり、最近、登校する息子への注意する言葉は、「カササギ、雀、鶏に近づかないで」というが口癖になっています。
この季節、群れになって北京の澄み渡る空を飛ぶ北からの(16)渡り鳥を楽しめるはずなのに、鳥インフルエンザのことで、そういう気分がすっかりなくなっています。ちょっと寂しい感じがしています。
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