旧暦の新年・春節の前、「列車やバスなどの切符を手にするのが難しく、大晦日までに家に着きたいんだけど」、「どの列車でもいい、チケットさえ取れば、立って帰ってもいい」など、オフィス、バス、道端など、どこでもよく耳にする会話が聞かれています。でも、(1)「立ったままでもいい」とは言っても、実際かかる時間は10時間以上の距離が殆どです。
今年の(2)大晦日は1月28日ですから、(3)帰省ラッシュは早くも1月10日から始まりました。そして、今年の帰省は3段階に分かれ、上旬ごろは大学生、中旬は (4)地方からの出稼ぎ労働者、下旬にはサラリーマンだそうです。大晦日を家族と一緒に過ごすという慣わしから、1月26日、つまり旧暦の12月27日、北京の各駅は帰省ラッシュが(5)最ピークを迎え、北京西駅だけでも(6)延べ28万人に達し、例年より多いようです。
いかにして、これらの乗客を無事に帰省の途に付かせるのかは、北京鉄道局を含めた大都市の鉄道局は知恵を絞っています。大学生に対しては、(7)集団予約というサービスを提供するほか、4日前に予約できると同時に、(8)臨時増便の切符は、2週間前から予約できるサービスを始めています。このほか、大型会議センターを借りて、乗り換えて続き、学生専用、ビジネスマン、帰省などの専門窓口を設けて、対応に追われています。ここ数年、鉄道局は、この期間を、春節期間中の運輸という意味の(9)「春運」という専門用語を使うようになっています。「春運」という言葉には、(10)緊迫感がこもっている一方、民族大移動を思わせる単語になっています。大晦日に入ってからしばらくは聞かなくなりますが、旧暦の1月4日から20日の間は、再び耳にするようになります。この現象は現段階の中国の発展の問題点を反映しているのではないかと、スタッフ間で話し合っています。
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