今週から北京の(1)小中学校が始まりました。黄色い帽子をかぶって(2)リュックを背負う姿と、親が付き添いながら登校する姿が目立ちました。
  
中国の(3)進学は9月なので、この学期は下学期です。実は、学校が始まる前に、登校日があって、中国ではこの日を(4)「返校」と言います。ほぼ半日で終わりますが、(5)冬休みの宿題を提出したり、新しいテキストや(6)雑費交付の知らせをもらったりするなど事前準備の日です。今回、息子の「返校」の日は先週の土曜日で、テキストは国語、数学、英語をはじめ、音楽、社会労働、(7)保健及び練習帳など、20冊ぐらい持ち帰りました。(8)宿題の一つとしては、新学期開始の月曜日までに、これらのテキストや練習帳に全部(9)カバーをつけることです。昔、カバーに使われる紙は古いカレンダーや(10)包装紙として使われるクラフト紙でしたが、このごろではテキストを包む専用紙が使われています。また、紙でカバーしてから、さらにその上に1枚の(11)プラスチックのカバーをつけるよう言われました。日曜日、私は出勤でしたので、息子は友人と一緒にスーパーへそれを50枚ぐらい買いに行き、包む作業に追われたようです。夕方家に帰っても、二人はまだカバー作りに没頭していました。夕食の後、「クラスメートはみんなお母さんに包んでもらっているから、お母さんもせめてカバーに学校名や僕の名前を書いてくれませんか」と息子はせがみました。「自分で書けばいいじゃない?」と私が言い返すと、「自分の字に自信がない」との返事でした。それでも、私がいやだと言いますと、本人が懸命に書く姿を見て、ついついプラスチックカバーをする作業に手伝いました。寝る時間はすでに10時半で、8時の授業開始に間に合わせるため、6時半に起きるためには遅くなってしまいました。
新学期の最初の日、児童たちのリュックには、こうした美しいカバーのついた新しい(12)テキストが入っています。

|